エディターが新しい沼への扉を開いたのは「バレエ ザ・ニュークラシック」でした。
今回、スタイリストの小嶋智子がスタッフに加わったのもこれまでになかったこと。リハーサル毎に衣装の丈やボリューム、ディテールまでも再考。その作業は本番直前まで繰り返された。
ラスト、12人のダンサーたちが総出演した「ショパン組曲 ~バレエ・ブラン~」では、男性がこれまたアップサイクルで生まれ変わったビスチエを着用。「私たちがクリエイションをする中で、常にもっと良い未来を作るためには私たちはどうしたらいいんだろうみたいなことも考えているから、そういうこともこの公演作りから取り込め始められたかなとは思います」(井上ユミコ)
終演してすぐに考えたのは、次回公演の予定のこと。
堀内に次回公演の予定を聞いてみると、「いろんな人に見て欲しいと思ってます。例えばスポーツ好きな人が見に来たらダンサーってあんな体してるんだとか、ファッションの人が見に来たらあんな可愛い衣装なんだねって言ってくれるので、バレエ好きな人以外にも発見がある。総合芸術ってそういうものだと思っています。そんな中で毎回、全く異なる表現をしているので、次にやる時もまったく別のことをやりたいと考えています。次回開催のタイミングはその準備に必要な時間次第ですかね」と期待が膨らむコメントを返してくれた。
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