やり投げ北口榛花の願い「日本でも満員のスタジアムで競技を」 9月に世界陸上東京大会
男子110メートル障害決勝は大会4日目の16日。パリ五輪で短距離個人の日本勢最高の5位入賞を果たした村竹ラシッド(JAL)や、村竹と同タイムで13秒04の日本記録を持つ泉谷駿介(住友電工)が同種目日本勢初のメダル獲得に挑戦する。
ブダペスト大会8位入賞の田中希実(のぞみ)(ニューバランス)の出場が期待される女子5000メートルは、女子やり投げとともに大会8日目の20日が決勝。男子400メートルリレーは大会最終日に行われ、日本は2019年ドーハ大会以来のメダルを目指す。
現在、日本勢で東京大会出場が内定しているのは北口と川野のみ。他の選手はまずは代表争いに勝ち残る必要がある。
■3度目の日本開催
陸上の世界選手権は1983年にヘルシンキで第1回大会が開かれた。カール・ルイス(米国)が男子100メートル、男子走り幅跳び、男子400メートルリレーの3冠達成で脚光を浴びた。
日本ではこれまで2度開催されている。初開催は91年、東京で行われた。当時の世界新記録で男子100メートルを制し、男子走り幅跳びとの2冠に挑んだカール・ルイスを、マイク・パウエル(米国)が現在も残る8メートル95の世界記録で阻んだ激闘が語り継がれる。日本勢は大会2日目に女子マラソンの山下佐知子が銀メダルで大会日本勢初の表彰台に立ち、最終日の男子マラソンでは谷口浩美が初の金メダルを獲得する快挙を成し遂げた。
2度目は2007年に大阪で開催。日本勢が苦戦する中、女子マラソンで土佐礼子が銅メダルを獲得し、一矢報いた。(石原颯)