日銀会合とFOMC後の会見でわかる「社会の違い」――なぜ日本はアメリカとこんなにも違うのだろうか
■アメリカも日本も、現実は「望ましくない社会」 一方、アメリカは、分断が起き、ワシントンとウォールストリートを目の敵にする49%のトランプ支持者が生まれた。これらの人々が「エリートとそれに支配されたメディアの言うことはすべてフェイクニュースだ」という戦法を使ってきても、結局はエリートサイドの49%(残り2%の気まぐれで大統領選挙の結果は決まる)が社会を支配しているという前提は崩れない。 その前提があるからこそ、49%のトランプ支持者は、「すべてはエリートの思うまま」という陰謀論をもとにまとまることができるからだ。
そして、結局はエリートおよび専門家が社会を動かすであろう。たとえトランプ政権になったとしても、トランプ支持者を利用するという制約条件のもとに、トランプという富豪とその周りのエリートと専門家が社会を支配する戦法を考案していく。 だから、どんなに分断が進んでも、専門的な知識を背景にロジカルで合理的な社会が成立し続けるのだ(普通のエリートの価値観からは理解できないロジックと社会であったとしても)。 今後の社会の中で、アメリカ的(というよりは欧米的)な、エリートによる論理から逃れられないエリートの視点だけによる政策に支配される社会と、日本的な常に情緒的な大衆ムード社会(私は一方向に常に傾く「ある意味のバブル」社会、と名付けている)のどちらが望ましいのか。
もちろんどちらも望ましくないのだが、現実は、この望ましくないどちらの社会からも逃れられないだろう(本編はここで終了です。この後は競馬好きの筆者が週末のレースを予想するコーナーです。あらかじめご了承ください)。 競馬である。 私事だが、一口出資しているアンデスビエントが、13日に川崎で行われた関東オークス(JP・G2、ダート2100メートル)を勝った。 前回もお話をした、JRA(日本中央競馬会)とNAR(地方競馬全国協会)の交流重賞だが、日本限定のグレード2の重賞であり、今年から再編されたダート3冠路線、牝馬3歳の3冠目のレースである。