特定小型原付の性能等確認制度、国交省が不適合モデルを公表。抜取検査で新たに6車種を追加
基準を満たしたモデルはステッカーで、満たさないモデルはホームページで公表
国土交通省は電動キックボードなど特定小型原動機付自転車(特定小型原付)の市場抜取検査の結果を更新し、6車種を保安基準不適合モデルとして追加した。該当車種は新車の販売が中止されるが、すでに販売された車両についてはメーカーごとに対応が分かれるという。 【写真】新たに公表された6モデルと、その不適合カ所など 2023年7月に誕生した免許不要で乗れる新車両区分「特定小型原付」には、自動車のような車検制度や型式認定制度が存在しないため、ユーザー目線ではどのモデルが安心して利用できるのかがわかりにくいという問題がある。 そこで国土交通省は、①基準をクリアしているモデルをわかりやすくする「性能等確認制度」と、②市販モデルを抜取調査して基準不適合モデルを公表する、という二段構えでユーザーに情報を提供している。 ①の「性能等確認制度」は、国土交通省認定機関が保安基準に適合しているかを公的に検証する制度で、基準適合が確認されたモデルについては「性能等確認済」を示すシールが車体に貼られるため、車体を見ただけで基準を満たしていることがわかるようになっている。 また、国土交通省の公式ホームページでも性能等確認済みモデルのリストが公開されているので、通販で電動キックボードなどを購入する場合はそちらをチェックしてみよう。 ②については、性能等確認を受けたモデルを含めた市販車両の中で保安基準適合が疑わしいモデルを「市場抜取方式(販売車両からランダムに選び、試験する方式)」で検査し、問題が発見された車種については該当カ所と今後の対応について国土交通省の公式ホームページにて公表されている。 2024年12月24日の情報更新では新たに6車種が追加で公表され、未対応の不適合カ所があるモデルは合計15車種になった。 【新たに不適合カ所が発見された車両】 イーモビ:DAWNER ES-N5 Funsedy:Ainohot ST3 ダイナー:wonkey ELEMOs:ELEMOs3 ELEMOs:ELEMOs4 ELEMOs:ELEMOs4 MAX 【不適合カ所の改善対応中の車両】 正解:LAIL グレードL Wiz World:Thomas Road 山本建設:Dscoot8.5 山本建設:Dscoot10 Acalie:RICHBIT ES1 Pro Acalie:COSWHEEL MIRAI T-lite ロイヤル:Smarcircle S1M 明成車輌:MOBI-BIKE EXCEED TKG FUGU INOVATIONS JAPAN:MF-EKRA01S-BK 全モデルとも車両の改善が完了するまで新車販売は中止されるが、既販車両についてはブランドによって対応方針が異なるため、該当車種のユーザーは問い合わせて確認すると良いだろう。