ノアN-1 清宮は大岩とドロー 稲村はN-1連敗を13で止め初勝利「今日が初日。俺が夏男になる」
「プロレス・ノア」(9日、後楽園ホール) シングル最強決定リーグ戦「N-1 VICTORY 2024」が2日目を迎えた。 メインではGHCヘビー級王者・清宮海斗が元パートナーで新日本の大岩陵平とAブロック公式戦で激突。清宮のシャイニングウィザードと大岩のドクターボムを除いて、昭和のプロレス技による力のこもった攻防が繰り広げられた。 大岩はアームドラッグからのアームロック、ヘッドロックでしつこく締め上げ、清宮は足4の字固めで痛めつける。時間は飛ぶように流れ、最後は清宮のシャイニングウィザードをかわした大岩がドクターボムを放ったところでタイムアップとなった。 清宮は「チャンピオンとして情けない。こんな結果で逃げ出したいくらいだ」と顔をしかめたが、「チャンピオンとしてそんなことを言っちゃダメだな。甘かった。大岩陵平、彼が思ってる以上にノアの戦いを彼なりに吸収してたよ」と元パートナーを認めた。これで1敗1分と白星が遠いが、「まだあきらめない。俺が必ず熱いリーグ戦にしてみせる」と誓った。 大岩は「今日は決着つけなければならなかったのに取り切れなかった。負けてないぞ。いつかアイツと必ず決着をつけてやる」と息巻いた。 この他のAブロック公式戦はジャック・モリスがドラゴン・ベインに10分51秒、タイガードライバーからのエビ固めで、ルイス・マンテがマサ北宮に12分42秒、ウラカンラナで、ジョシュ・ブリッグスが小峠篤司に5分47秒、ラリアットからのエビ固めで勝利した。 セミのBブロック公式戦では、拳王とタイタス・アレクサンダーが対戦。拳王が走り込んでの蹴りを2連発し、16分26秒、P.F.S(ダイビングフットスタンプ)からの片エビ固めで3カウントを奪った。 肩を担がれて退場していくタイタスに拍手を送った拳王は、これで開幕2連勝。「当然の結果だが、相手ムチャクチャ強えじゃねえか。疲れたぞ」とぼやきつつも、「俺はプロレス界のリーグ戦グランドマスター(新日本のG1クライマックス、全日本のチャンピオン・カーニバル、ノアのグローバルリーグ戦を全て制した永田裕志のこと。7・13日本武道館大会で一騎打ちを行った)から、乗り越える秘けつを聞いたんだ」と切り出し、「『一番近いホテルに自腹を切って泊まって体を休めろ!』。俺も今からチェックインしに行くかもねー」と言い残して控室に消えた。 この他のBブロック公式戦は、イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.が佐々木憂流迦に11分14秒、ワグナードライバーからの片エビ固めで、稲村愛輝がアルファ・ウルフに10分43秒、無双からの片エビ固めで勝利した。 稲村は初出場だった2020年は5戦全敗、2度目の出場だった2023年は7戦全敗、3度の目の出場となった今年も4日の初戦は佐々木憂流迦に敗れていたが、N-1 VICTORY初出場からの連敗を13でストップして、ついに初勝利。「今日が稲村愛輝の初日だ。このまま突っ走って俺が夏男になるぞ!」と宣言していた。