「噛む時の『ギギギ』という音が…」 日本ハムの19歳逸材が告白した苦手な“食べ物”
ドラフトで林冠臣は西武4位 新たに6人加わりパの台湾人は9人に
2024年のドラフト会議では、西武が4位で林冠臣外野手(日本経済大)、楽天が6位で陽柏翔内野手(BC茨城)と「日本人扱い」だった台湾人選手を指名したほか、日本ハムが台湾プロ野球の統一ライオンズからポスティング申請した古林睿煬投手と支配下契約。さらに、オリックスが陳睦衡投手、楽天が蕭齊投手、ソフトバンクがチャン・ジュンウェイ投手と、いずれも新北市の強豪高校、穀保家商を2024年夏に卒業した選手と育成契約した。パ・リーグ球団所属の台湾人選手はこのオフ一挙に6人増え、総勢9人に達した。 「大先輩」にあたる宋家豪は、「まず、日本プロ野球の環境に慣れること。最初は通訳さんの助けを借りつつも、簡単な単語でもいいので、とにかくチームメートと日本語で交流すること。そして、日本は練習も自主性が高いので、決して気を抜かず練習をしっかりこなすこと」と後輩たちへのアドバイスを行った。 既に高校の後輩たちから電話があったと明かした孫易磊は、まさに宋先輩のアドバイスの通りだとして、「何も話さないと、困っていても相手に伝わらないし、アドバイスももらえない。とにかくチームメートと交流することが重要」と伝えたという。また、同僚となる古林睿煬に対しては、「古林先輩は、技術的な部分は問題ないと思います。よりすぐれたパフォーマンスを発揮するためには、キャッチャー陣に自分のことをしっかり理解してもらわないといけないので、コミュニケーションを積極的に取ることが重要です」と述べた。
孫易磊は大先輩の「金言」に感謝、宋家豪は「仙台愛」語る
2人はイベントとは別に、「パ・リーグインサイト」の独占インタビューにも応じた。孫易磊は今回のファンミーティングを通じ、同じ育成契約出身の大先輩、宋家豪のさまざまな「金言」を聞くことができたことについて、「日本での9年間、きっとさまざまなことがあったと思いますし、今日まで先輩がプレーされてきたことは本当に凄いと思います。自分は1年目、分からないことも多かったので、話を聞ける機会を持ててよかったです」と収穫を語った。そして、自身の来季については「焦ることなく、一歩一歩、着実に成長していきたい」と意気込みを示した。ちなみに、現在チーム内で特に仲がいいのは、内野手の星野ひのでと、同じ育成契約の左腕・加藤大和投手の「同期」入団の2選手だといい、ラーメンなどを一緒に食べにいったりしているという。 一方、2025年が10年目、現在は家族と仙台で暮らす宋家豪は「私も家族も、仙台の街を愛しています。皆さんとっても優しく、ファンの方々と街で会うと挨拶をしてくれます。生活リズムが少しゆっくりなところも気に入っていますね。子どもにとっても心地よく、子育てに向いている土地だと思います」と仙台愛をたっぷり語った。 2025年、2人が実力を十分に発揮し、満足のいくシーズンを送ってくれることを期待したい。「パ・リーグインサイト」では今後も2人をはじめ、一躍、大所帯となった台湾出身プレーヤーの情報を届けていく予定だ。
「パ・リーグ インサイト」駒田英