令和からのガーリーブーム:バレリーナからインスパイアされた新トレンド「バレエコア」とは?
細リボンにレース…ガーリーなモチーフでありながらも、快適さがあるファッションスタイル「バレエコア」。2022年からジワジワと人気が出てきたバレエコアファションが、今年から本格的に動き出した。ひとたびその世界観に触れると、心がときめくそのファッションは、従来のガーリーファッションとは違う魅力がある。 一体、バレエコアはどこから来たのだろうか。そして、今までのガーリーファッションとはどこが異なるのだろうか。今回は、平成のガーリーブームと比較しながら、バレエコアブームについて考察したい。
火付け役はK-POPアイドルから
令和に入ってから流行回帰も相まって、最近のトレンドはY2Kファッションが目立っていた。近年は流行も韓国から日本に入ってくる…というのが、流れになりつつあるが、「バレエコア」もそのひとつだ。
バレエコアは「バレリーナっぽいファッション」のことを指す。「BALLET(バレエ)」と「CORE(コア)」から成り立つ造語で、2023年後半あたりから世界的に広まった。
2022年末ごろ、K-POPガールズグループ・BLACKPINKのジェニーがSNSでバレエコアルックを披露したことで、さらにブームが加速し、その魅力が拡散。現在では、世界的なトレンドとなっている。 バレエコアのファッションは、バレエからインスピレーションを受けたスタイルで、サテンやリボン、チュールアイテム、レッグウォーマーなどを取り入れ、儚げな雰囲気がありつつもスポーティな要素も併せ持つのが特徴的だ。
最近では、ニューバランスのスニーカー"860v2"やアディダス オリジナルスのカントリー OG"リボン レース"、 FILAと韓国ブランドOJOS(オホス)のコラボレーションスニーカー、SANDY LIANGとSALOMONのコラボシューズ"SPEEDCROSS 3 RIBBON"も、バレエシューズを彷彿とさせるデザインで話題となった。
K-POPに詳しくなくとも、今年の流行はリボンやシフォン素材、コルセットモチーフが目立ち、スニーカーでもフェミニンなデザインがトレンドと感じた人は多いだろう。 InstagramやYouTubeで「バレエコア」と検索すれば、たくさんの動画が表示され、日本からの発信はもちろんのこと、海外からの発信も多い。 投稿や動画では、思い思いにバレエコアの魅力について発信しており、現在バレエコアが世界的に流行しているのがよくわかる。 元はMIU MIU(ミュウミュウ)の2022-23年秋冬ウィメンズコレクションをきっかけに、今回のブームに繋がったとされているが、K-POPアイドルのSNSやMVの配信とのタイミングが見事に合ったようだ。