成長期が重要!人生100年時代を支える「骨育」を知っておこう
わが子が大人になった時、さらにその数十年後、骨の健康をずっと守るために、子どものうちから骨育を始めましょう!
カルシウムの摂取で骨密度アップ!ビタミンDも忘れずに
カルシウムを多く含む食材としては、骨ごと食べられる小魚や桜エビ、下処理のいらない魚缶詰などがおすすめです。他にも、牛乳やヨーグルトなどの乳製品、わかめや海苔などの海藻、豆腐や油揚げなどの大豆製品なども摂り入れていきましょう。 また、骨をつくるためには、カルシウムの他にも様々な栄養素が必要です。骨育は1日にしてならず!日々継続して、様々な栄養をコンプリートしていきましょう。 『骨をつくる栄養素』 ・カルシウム→骨を固めるコンクリート ・たんぱく質→骨を支える鉄筋になる ・鉄・ビタミンC→鉄筋をつくるお手伝い ・マグネシウム→カルシウムの兄弟ミネラル!骨を固めるコンクリート ・ビタミンK→カルシウムの沈着を促す ・ビタミンD→カルシウムの吸収を助ける
運動は骨を強くする!骨折リスクを下げる身体づくりとは
子どもの骨を育むためには、運動は欠かせません。カルシウムは骨に負荷をかけることで代謝が促進され、骨を強くするのです。骨格形質への影響を評価する小児運動介入研究では、6年間の継続的な運動をすることで、骨折のリスクを下げ、骨量と骨のサイズを改善してくれることも分かっています(※5)。 また、3~7歳は体を支えるクッションである足裏アーチ(土踏まず)形成のピーク!裸足で走ることで土踏まずの形成率が高まり、脳の働きが活発になって認知能力が向上したという報告もあります(※6)。汚れても今はがまん!土踏まず形成のために裸足で遊ぶ習慣も大切にしましょう。日光を浴びながら外で遊ぶことで、腸管からのカルシウムの吸収をうながすビタミンDもつくられます。
子どもの未来の身体を守るため、「栄養」+「運動」習慣で強い骨を育ててあげましょう。 ※1 Shinozaki N, et al. Nutrients. 2023 Dec 14;15(24):5113. ※2 Bailey DA, McKay HA, Mirwald RL, Crocker PR, Faulkner RA. A six-year longitudinal study of the relationship of physical activity to bone mineral accrual in growing children: the university of Saskatchewan bone mineral accrual study. J Bone Miner Res. 1999 Oct;14(10):1672-9. doi: 10.1359/jbmr.1999.14.10.1672. PMID: 10491214. ※3 Hernandez CJ, Beaupré GS, Carter DR. A theoretical analysis of the relative influences of peak BMD, age-related bone loss and menopause on the development of osteoporosis. Osteoporos Int. 2003 Oct;14(10):843-7. doi: 10.1007/s00198-003-1454-8. Epub 2003 Aug 7. PMID: 12904837. ※4 Bailey DA, McKay HA, Mirwald RL, Crocker PR, Faulkner RA. A six-year longitudinal study of the relationship of physical activity to bone mineral accrual in growing children: the university of Saskatchewan bone mineral accrual study. J Bone Miner Res. 1999 Oct;14(10):1672-9. doi: 10.1359/jbmr.1999.14.10.1672. PMID: 10491214. ※5 Detter F, Rosengren BE, Dencker M, Lorentzon M, Nilsson JÅ, Karlsson MK. A 6-year exercise program improves skeletal traits without affecting fracture risk: a prospective controlled study in 2621 children. J Bone Miner Res. 2014 Jun;29(6):1325-36. doi: 10.1002/jbmr.2168. PMID: 24390777. ※6 Alloway RG et al. Percept Mot Skills. 2016 Apr;122(2):432-43.