成長期が重要!人生100年時代を支える「骨育」を知っておこう
【"成功する子"の食事術】子どもの成長に食事が大切ってことは分かっているけれど、どんなものを作ればいいの?毎日のことだから、悩んでいる親御さんも多いはず。シリーズ累計14万部突破「成功する子は食べ物が9割」の著者・細川モモさんに、20年後に後悔しない子どもの食事術を教えてもらいましょう。 ◇ ◇ ◇
「子どもの身長を伸ばしてあげたい、丈夫な身体をつくってあげたい、親として子どもに何ができるのだろう…」そう考える親はきっと多いでしょう。 子どもの体形や将来の身体における健康は、生まれ持ったものだけではありません。私たちのからだを支える骨は、子どもの成長を支える上でも重要な役割を果たしているのです。
骨を育てる「骨育」の柱になるのは「栄養」と「運動」で、どちらも欠かすことができない大切な要素です。
成長期で決まる骨の強さによって、老後の介護リスクが変わる!?
卒乳後の1歳代から小学校に入るまでの幼児期は、特にカルシウムが不足しがち。「我が家はきっと大丈夫!」 そう思う人も多いかもしれませんが、残念ながら日本人のカルシウム摂取量の充足率は落第点(※1)。足りていないご家庭がとても多いのが現状なのです。 ですが、この時期にこそカルシウムを積極的に接種して、骨を育てることがとても重要です。というのも、小児期および青年期の骨密度および含有量の発達は、数十年後における骨粗鬆症の影響および発生率を減少させる可能性があることが研究でもわかっているのです(※2)。 骨の発達を促し骨量を増やすことができると、骨密度が上昇します。骨密度が平均より10%増加すると、骨粗鬆症の発症が13年遅れると予測されています(※3)。骨粗鬆症による骨折は、老後の寝たきり介護生活の原因になることが多いので、骨粗鬆症の発症を遅らせることは、人生100年時代を健康に長生きするためにとても重要といえるでしょう。 人生のかなり早い段階で骨が強化されるメカニズムについては様々な研究がおこなわれておりますが、カルシウム摂取および身体活動が骨の発達にプラスの影響を与えることがわかってきています(※4)。