【福田麻琴さん】順調だったキャリアを中断しパリ留学したのは「失恋したから」!? 唯一無二のスタイルが確立するまで
今回のゲストは、スタイリストの福田麻琴さんです。福田さんはLEEをはじめ雑誌やウェブマガジンで人気のスタイリスト。スタイリングのみならず、ファッションアイテムのプロデュースやコラボレーションやバイイング、エッセイ連載や書籍の執筆に加え、LEEのオリジナルポッドキャスト『Stylist福田麻琴の「おしゃれって何さ!?」』では飾らないトークを毎週披露し、全方位で活躍しています。福田さんはスタイリストとして活躍していた2009年、フランスへ留学。パリで学んだファッションの価値観や生き方は、人生を変える経験になりました。 前半では、福田さんがスタイリストになりフランス留学するまでと、2024年4月に出版した最新刊『PARIS MANIAQUE 寝ても覚めてもパリが好き』(イースト・プレス)について話を聞きます。スタイリストの仕事が順調な中、失恋から決意した留学。そして再び日本に戻り、変化と挑戦を楽しみながら前へと進むパワフルな生き方。福田さんのしなやかでポジティブなメッセージに元気がもらえるはずです。(この記事は全2回の第1回目です)
師匠からは日常の小さなことに気を配ること、生活の中で美意識を高めることを教わった
福田さんは高校卒業後、服飾の専門学校に進学。その後アパレル販売員を経て、スタイリストになります。販売員の先輩から「向いてるんじゃないかな」「会ってみたら」と、スタイリストの師匠を紹介されたことがきっかけでした。 「洋服が好きだったし接客も好きでした。職場の同僚や先輩とも仲が良かったし、販売員の仕事に何か不満があったわけじゃないんです。あるとすれば、勤務先がデパートの中で、働いている時に外の様子や景色が見えなかったことと、働き方が早番・遅番とルーティンで、その生活に少し窮屈さを感じていたくらい。ボス(スタイリストの師匠)と一度会ってみたら、すごく気が合ったんです。少し仕事を見せてもらうと、毎日会う人や行く現場が違って楽しそうだなと思って。プロフェッショナルが集まってアイデアを出し合いながら、一つの作品を作ることに魅力を感じました」