ほしのディスコ「初対面の人に顔を笑われた」 先天性の口唇口蓋裂で生きづらさを感じた子ども時代 #今つらいあなたへ
【専門家の先生に聞きました】
――ほしのディスコさんのように、先天性の病気がきっかけでいじめを受けた人はどのようにすればいいのでしょうか。いじめ問題に詳しい、千葉大学教育学部教授の藤川大祐先生に聞きました。 藤川先生: ほしのディスコさんの場合はご病気のことでいじめの被害にあわれたので、本来は学校側が気付いて、どのような配慮が必要かを判断すべきですよね。特に年齢が低いと、周りの子どもが興味を持ってしまい、理解不足からいじめてしまう。そういう病気があるんだということを理解できれば問題ないこともあるんですよね。いじめの被害にあったらできるだけ早く信頼できる大人に相談してほしいとは思いますが、本来は学校側が事前に対応すべきことだと思います。 ――偏見の目から心を守るためにはどのようにすれば良いでしょうか? 藤川先生: 同じ病気を抱えている人との交流が大事だと思います。子どもだと特に将来の見通しがたたず不安や孤独な気持ちに悩むと思いますが、少し年上の方たちに病気をどういう風に受け止めてどのように暮らしているのかというのを伝えてもらえると見通しがたって安心できると思います。 ――新学期、学校に行きたくないという時はどのようにすれば良いでしょうか。 藤川先生: 学校に行きたくない気持ちがある時は、少しだけ登校してみるなど、学校と相談して通い方をサポートしてもらうのが良いと思います。今回のケースは、いじめの原因が病気で、理由がはっきりしているので、学校にもノウハウがあるはずです。そして周囲の理解を深めるための行動をとってくれるはずなので、まず学校と相談するのが重要だと思います。 ---- ほしのディスコ 1989年生まれ。群馬県出身。2014年にお笑いコンビ「パーパー」を結成。「NHK新人お笑い大賞」本選進出、「キングオブコント2017」決勝進出、「第8回お笑いハーベスト大賞」優勝。ほしの単体でも「R-1ぐらんぷり2020」決勝進出している。星野一成の名前で、歌手としても活動中。 藤川大祐 千葉大学教育学部教授。専門は教育方法学。メディアリテラシー教育研究の第一人者。内閣府「子供・若者育成支援推進のための有識者会議」構成員や千葉市教育委員などを務め、複数の自治体でいじめ対策組織の委員等を歴任。 ※この動画記事は、笑下村塾「たかまつななチャンネル」とYahoo! JAPANが共同で制作しました