彼の前でも温泉でも、パンツになんかついてたら……と思うと怖くて脱げません!!
人には聞きづらい“女子の保健室的なお悩み”について、専門家にしっかり取材をして信頼できるアドバイスをもらおう!という企画『ViVi保健室』! デリケートなお悩みの中でもとくに相談しづらいと思われるのが、おりもの問題。病気ではないような気はするけれど、かといって正常なのかもわからないし……。先生、どうなのか教えて! 【デリケートゾーン】のニオイが気になります。専用ソープの方がいいの?
今回の相談
Q.ちょいちょいパンツにおりものがついています。ひとりの時ならまだいいけど、友達と温泉に行ったときや、彼といざHというときに見られないかヒヤヒヤします。これって私だけ? ◆答えてくれる先生はこの人! 産婦人科医 福山千代子先生 「アヴェニューウィメンズクリニック」院長。月経やPMSといった婦人科的トラブルに関する相談はもちろん、膣やセックスに関する悩みまで医学的にアドバイス。ViVi世代はもちろん、多くの女性と日々向き合っているので、みんながこっそり悩んでいるようなリアルな問題にも詳しく、「日本は性教育の“後進国”。正しい知識を得ることで、もっと女の子は幸せに過ごせるはず!」と力強く語る、ViVi読者にとって“頼れるお姉さん”でもある。 https://www.aw-clinic.com/
A:ViVi世代、おりものがパンツにつくのは当然です!
ViVi世代も含め、生殖年齢の女性=生理がある女性なら、個人差はありますが、おりものは必ずあるもの。だから、ある意味、下着についていて当然なんです。 量は、自分では多いと思っていても下着1枚で一日問題なくすごせるなら正常の範囲内。気になるならおりものシートを使うのがおすすめです。 ただし、下着が一日もたない、もしくは何度もおりものシートを替える必要があるくらいなら一度、婦人科を受診してみましょう。 ちなみに排卵日あたりは無色透明~白、生理前になると黄白色~ベージュになるのが一般的で、排卵期や生理前は量が増える傾向があります。
A:いつもと違うと感じたら、トラブルのサインかも!
量がいつもより多い、痒みがある、腐ったようなニオイがする、色がおかしい。そんなときは要注意。 膣カンジダや細菌性の膣炎といった誰でもなりうるトラブルから、クラミジアなどちょっと深刻な性感染症の可能性まであり、いずれも治療が必要。いつもと違うと感じたら、恥ずかしがらずに婦人科を受診してください。 ちなみに…… 膣カンジダ: 皮膚や腸内、粘膜にもいる常在菌・カンジダ菌が、疲労やストレスなどで免疫力が低下したり、高温多湿な環境が続いたりすることで繁殖。おりものが白く濁り、酒粕やカッテージチーズのようなポロポロな状態に。初めての場合は、クリニックでの診断と抗真菌剤での治療が必要。 細菌性膣炎: カンジダ同様、常在菌が異常繁殖して発生。灰白色のおりものが多く出る傾向あり。抗生剤の膣錠、または内服が必要。 クラミジア: 性感染症のひとつ。女性は無症状の場合が多いが、中にはおりものの量が増えたり、黄色く濃いものが出ることも。基本的には抗生剤の内服が必要。 膣トリコモナス症: 性感染症のひとつ。白色~黄色い悪臭の強いおりものが出て、強いかゆみを伴う。基本的には抗生剤の膣錠、または内服が必要。 淋病: 性感染症のひとつ。女性は無症状の場合が多いが、おりものの量が増えたり、黄緑色のおりものが出ることがある。 基本的には抗生剤の点滴や注射が必要。