スポーツジム、営業再開続々 コロナ対策は? 今後の活路は?【#コロナとどう暮らす】
安全性確保へガイドライン策定
この間、日本フィットネス産業協会は営業再開に向け、専門家の知見も取り入れながら感染拡大防止ガイドラインの最新版策定に着手し、5月25日付で公開しました。
内容は(1)利用者の密集回避(2)消毒・換気の徹底(3)利用者の入場時の体温チェック(4)利用者の記録保管(5)施設内のマスクの着用(6)トレーニングマシン間の距離の確保(7)集団レッスンの中止検討(8)ハイタッチや握手の禁止――など。ガイドラインは18ページにおよび、各項目の詳細や具体的な実施例も紹介しています。 RIZAPグループは日本フィットネス産業協会に加盟していませんが、独自のガイドラインを作りました。来店した会員たちの更衣室の利用時間を重ならないようにして密状態を回避するほか、トレーナーや職員のマスク常時着用、1時間おきのトレーニング室の換気・消毒などが盛り込まれています。 政府は5月14日、21日と段階的に緊急事態宣言を解除。25日に東京・北海道など5都道県も解除したことで全国が解除となりました。これに伴い、それぞれの都道府県の休業要請も解除され、スポーツジムも認められた都道府県から順に営業を再開しました。
営業再開も「恐る恐る」
コナミスポーツは6月1日から、それまで営業を休止していた東京都を含む14都道府県内の149店舗で営業を再開しました。 1日の午前7時に営業再開した東京・品川区のコナミスポーツクラブ本店では、開店と同時に20人ほどの利用者が入館。プールの利用者が多かったとのことで、広報担当者は「家庭ではできない運動として、プールの再開を待ち望んでいたお客様が多かったように思います」と語ります。 各店舗では、ガイドラインに沿って利用者とスタッフの両方にマスク着用を求めるほか、施設内は常時窓を開けて換気に努め、ランニングマシンの利用者の間隔を2メートル以上とるなどの策を講じています。広報担当者は、「換気をすれば空調による室温調整は難しい。熱中症を防ぐため、店内の掲示物などでこまめな水分補給を呼び掛けているほか、スタジオではインストラクターがプログラム前と途中、終了後に水分を摂るよう勧めています」と話しました。 RIZAPグループも6月1日、都内68店舗を含む104店舗の営業を再開し、全191店舗で営業が再開しました。広報担当者は「お客様の声は元気で、再開を喜ぶ雰囲気が伝わってきました」と安堵(あんど)の表情を浮かべました。一方、「まだ恐る恐るというところです。緊張感を持って感染拡大防止に努めます」とも語りました。