Ｇ―ＲＥＸを奪取した渡辺壮馬

　GLEAT30日の東京ドームシティホール大会でG―REX王座戦が行われ、渡辺壮馬（26）が田村ハヤト（29）を破りベルト奪取に成功した。 　試合は序盤から両者の意地が激突する熱戦となったが、徐々に田村のパワーと体格の前にペースをつかまれてしまう。中盤には強烈なラリアートで何度もなぎ倒され、渡辺は苦しい時間が続いた。だが渡辺も丸め込みなどで反撃を試みつつ粘り、20分が過ぎたところでラリアートを狙い走り込んできた田村にカウンターのドロップキックを叩き込むことに成功した。 　ここから渡辺はコーナー最上段からの雪崩式フランケンシュタイナーなどで一気に畳みかける。最後は必殺のフェニックススプラッシュで華麗に舞って大逆転の3カウントを奪った。試合後マイクを持つと「とったぞー！　ずっと〝跳ねる、跳ねる〟って言われてきて自分でそのチャンスをたくさんつぶしてきた。けど今日、ここで一番大きなチャンスをものにすることができました」と喜びを語る。 　さらに所属選手をリングに呼び込むと「本気で俺はGLEATを変えます。悔しかったらとってみろ俺から。俺は今日、この瞬間からGLEATの顔です。先頭に立ってこいつらを引っ張っていきます。2025年からは俺がGLEATして俺がこのGLEATを盛り上げます」と宣言して拍手を浴びた。 　また、セミで行われたG―INFINITY王座決定戦は黒潮TOKYOジャパン、立花誠吾組がT―Hawk、エル・リンダマン組に勝ってベルトを巻いた。