春から息子が大学生になり一人暮らしを始めます。「毎月5万円」の仕送りが限界なのですが、足りるのでしょうか?
「新年度から一人暮らしを始める子どもに仕送りをしたい」と考える親もいるでしょう。仕送りの金額はいくらくらいが一般的なのか気になるところです。しかし、仕送りできる金額の上限は家庭によって異なります。 そこで本記事では、統計の資料を基に「仕送りの平均額」を解説します。一人暮らしを始めるときにかかる費用についても紹介しますので、子どもが一人暮らしを始めるご家庭は、ぜひ参考にしてください。 ▼「大学無償化制度」の対象者とは? 年収要件や注意点を解説
学生への仕送り金額、月の平均額は7万9000円
株式会社日本政策金融公庫が「64歳以下の男女、かつ、高校生以上の子供を持つ保護者」を対象に行った「教育費負担の実態調査結果」によると、自宅外への仕送り額(令和3年度)の年間平均額は95万8000円、月額で7万9000円です。令和2年度の年間平均額90万3000円と比べると、5万5000円増加しています。 令和3年度の「自宅外通学者への年間仕送り額」の金額分布割合を、表1にまとめました。 表1
出典:株式会社日本政策金融公庫「令和3年度『教育費負担の実態調査結果』」を基に筆者作成 最も多いのは、50万円以上100万円未満の33.1%で、1ヶ月あたりで計算すると約4万円~8万円の仕送り額になります。次に多いのは100万円以上150万円未満の28.7%で、1ヶ月あたり約8万円~約13万円の仕送り額となっています。 一方で、仕送りをしていない世帯が10%いることも分かりました。
一人暮らしを始めるときに必要な費用は?
一人暮らしを始めるにあたって必要な費用は、家を借りるための費用や家具や家電の購入費などがあります。 同資料によると、自宅外通学を始めるにあたって、一人当たり平均38万7000円(令和3年度)かかるとされています。おもに、アパートの敷金や家財道具の購入費などですが、かかる費用はこれだけではないでしょう。 大きな費用の一つに、引っ越し費用があります。引っ越し費用は、荷物の量や移動距離によって料金は異なり、3月4月は需要が増えるため通常よりも料金が高くなってしまうケースが考えられます。 少しでも節約したいなら、自分でレンタカーを借りたり、知人に手伝ってもらったりするなどの工夫が必要でしょう。細かな荷物は自分で運び、大きな荷物だけを運搬してもらう手段もあります。 また、洗濯機や冷蔵庫などの家電製品は、高機能なものを選ぶと高額になりやすいため、必要な機能をあらかじめ洗いだしておくといいでしょう。新品にこだわりがなければ、フリマアプリや中古品などから購入すると、費用をおさえられるかもしれません。