“マッチングアプリ疲れ”でユーザー離れが進むなか「43歳から58歳は恋人作りに最も成功している」米恋愛専門家が解説
かつては、マッチングアプリを使えば愛やそれに近い何かを見つけるのは簡単…とまでは言えなくても、それなりに現実的な選択肢だった。だが、Tinderがオンラインデートを日常化させて早10年、「バーチャルなときめき」はとうとう消えかけているよう。サブスク料金の高騰、理解不能なアルゴリズム、減少するユーザー数…。2024年のマッチングアプリは、パートナーシップへの近道どころか、むしろ徒労感に満ちたエクササイズのように感じる人が少なくないという。 【写真】恋愛カウンセラーが「このカップルは続かない」と思う9つのケース ※この記事はアメリカ版ウィメンズヘルスからの翻訳をもとに、日本版ウィメンズヘルスが編集して掲載しています。
アプリ利用者の78%が「感情的、精神的、身体的に疲れた」と報告
マッチングアプリが今もロマンチックな出会いの場として主流の一つであることに変わりはないが、ユーザーのアプリに対する不満はパンデミック後を境に一層強まっていると話すのは、オンラインデート文化を専門とし、TinderやBumbleで勤務経験のある恋愛社会学者のジェス・カルビーノ博士。実際に、2024年のForbes Healthの調査によると、アプリ利用者の78%が「感情的、精神的、身体的に疲れた」と報告している。
マッチングアプリのダウンロード数はコロナ渦より16%減少
パンデミックの真っ只中、マッチングアプリは新しい人と出会うための最も手軽な手段として急成長を遂げた。けれども、制限が緩和され、アプリが出会いの唯一の選択肢ではなくなった今、多くのシングルたちはオンラインでの出会いから一歩退き、実生活で人と出会うことを選ぶようになったとコーエン博士は話している。 数字は嘘をつかない。2023年、アメリカではマッチングアプリのダウンロード数が3,600万件を超え、2022年からは2%、2020年のパンデミックのピーク時からは16%減少したと、モバイル分析提供会社のdata.aiは報告している。Tinderは2012年からアメリカ人に最も利用されてきたマッチングアプリであったが、2021年以降ダウンロード数が安定して増加しているBumbleが、今年トップの座を奪う勢いを見せている。「マッチングアプリは今後も一定の役割を果たし続けるでしょう。結局のところ、現実では出会えなかった人同士をつなげてくれる手段であるからです」とコーエン博士。