古巣復帰に現実味?!楽天がマー君に巨額オファーの可能性…米報道
その状況下で田中にアタックを続けているのがパドレスだ。今オフは、積極的に補強に乗り出し、まずはタンパベイ・レイズの左腕エースだったブレーク・スネルを獲得すると、今度はカブスに2対5の大型トレードを仕掛けてサイヤング賞候補にもなったダルビッシュ有を“専属キャッチャー”のビクター・カラティニとのコンビで獲得。さらに菅野智之のポスティング交渉も締め切りギリギリまで粘った。昨季防御率2.09だった右腕のディネルソン・ラメット、スネル、ダルビッシュの先発3本柱が確定しているが、ラメットは、ポストシーズンのドジャース戦の先発を上腕二頭筋を痛めて回避しており、その不安から、もう1枚の先発補強が急務の状況にある。 マー君は絶好のターゲットだが、前出のSNYは「複数の関係者の話では交渉は熱を帯びている状態ではない」という。こちらも田中サイドの希望額とは折り合いがついていないと考えられる。 またパドレス以外の可能性として、NJドットコムは、大谷翔平が所属するエンゼルスの名前も挙げたが、新型コロナ禍の影響が各球団の経営に打撃を与えている状況では、一気にオファーの金額がアップするとは予想しにくい。 そこで急浮上しているのが楽天だ。この日、石井GM兼任監督は、コーチ会議後に「日本でプレーするという意思があるときに楽天がいかない理由はひとつもない」「東北でプレーしていただきたい」とラブコールを送った。「巨額交渉になる可能性がある」と伝えたヘイマン記者は、具体的な金額を明らかにしなかったが、楽天は「1年20億円規模」の条件を用意しているとされる。田中サイドが希望しているとされる1500万ドル(約15億6000万円)は十分にクリアできる。実現すれば、NPB史上、日本人選手では過去最高年俸だ。 球団は新型コロナ禍による観客人数制限などの影響を受けて大きな収入減となったが、楽天グループとしての資金力は潤沢にある。サッカーのヴィッセル神戸のイニエスタ獲得に象徴されるように三木谷オーナーの”鶴の一声”があれば、惜しみなく資金投入をするだろう。