パドレスが今度はマー君の獲得調査…米報道
ヤンキースからFAになった田中将大(32)の獲得調査をパドレスが進めていることが14日、明らかになった。米メディア「ジ・アスレチック」の敏腕記者のケン・ローゼンタール記者が第一報を伝え、ニューヨークポスト紙など複数のメディアが追いかけたもの。 ローゼンタール記者によると、複数の情報筋が「左腕のブレーク・スネル、右腕のダルビッシュ有をトレードで獲得したパドレスは、今なお複数のFAの先発投手の調査を進めている」と明かしたもので、その1人が田中だという。 同記者は「田中は球団にとって重要なメンバーとなるダルビッシュとラリー・ロスチャイルド投手コーチの2人と関係が深い」と伝えた。田中とダルビッシュは親友で、ロスチャイルド投手コーチは2011年からヤンキースの投手コーチに就任し、2014年に入団した田中を2019年まで指導していた。 ニューヨークポスト紙も、この点に注目。 「田中にとってサンディエゴへの移籍は理にかなっているかもしれない。ロスチャイルド前ヤンキース投手コーチは今パドレスにいる。そして、サンディエゴはこのオフシーズンで大金を使うことに関心を示すチームであることを証明してきた」と説明した。 パドレスは、昨季ナ・リーグ西地区2位でディビジョンシリーズでドジャースに敗れた。今季に向けて「世界一奪還」を目標に掲げて今オフはAJ・プレラーGMが辣腕を発揮してストーブリーグの主役を演じている。まずタンパベイ・レイズの左腕エースだったブレーク・スネルを獲得すると、今度はカブスに2対5の大型トレードを仕掛けてサイヤング賞候補にもなったダルビッシュ有を“専属キャッチャー”のビクター・カラティニとのコンビで獲得。これで昨季、防御率2.09だった右腕のディネルソン・ラメット、スネル、ダルビッシュの先発3本柱が確定した。だが、「ジ・アスレチック」によると、ラメットは上腕二頭筋を痛め、ポストシーズンのドジャース戦の先発を回避しており「パドレスの田中や他の投手に対する興味は、ラメットへの懸念が続いていることを反映しているのかもしれない」と分析した。 パドレスには、続く先発候補としては、クリス・パダック、アドリアン・モレホンらがいるが、まだ不安が残る。 パドレスは巨人からポスティングされた菅野智之の獲得にも乗り出していた。菅野サイドが希望ラインとしていた4年5600万ドル(約58億円)に届く提示ができなかったため、菅野は巨人残留を決めることになったが、締め切りギリギリまで交渉を行っていた球団のひとつがパドレスだった。そして、まだ補強に執念を燃やすパドレスが次のターゲットにしたのが、FA市場ではトレバー・バウアーに次ぐ第2グループの評価を受けている田中だったというわけである。