センバツ高校野球 初戦へ気持ち新たに 豊川、名電 堂々行進 /愛知
18日に開幕した第96回選抜高校野球大会の開会式で、豊川と愛工大名電の選手たちは、大勢の観客が見守る中、引き締まった表情で行進した。甲子園の独特の雰囲気を全身で感じ、初戦に向けて気持ちを新たにした。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 豊川はプラカードを持った竹内蓮弥(3年)を先頭に入場し、校名が読み上げられるとスタンドから温かな拍手が送られた。19日午前9時から阿南光(徳島)と対戦する。鈴木貫太主将(3年)は「球場に入る時はすごく緊張した。初戦を前に甲子園の雰囲気を体験できたのは大きい。この緊張感の中でプレーするのが楽しみになった」と話した。 選手をスタンドで見守った長谷川裕記監督は「阿南光の投手は変化球が良い。ボール球や低めの球を見極められるかどうかがポイント」と語り、「甲子園の雰囲気にのまれるのは仕方ない。選手にはそれを理解した上でプレーしてほしい。足を生かした攻撃を見せたい」と意気込んだ。 愛工大名電は森梨稀(3年)がプラカードを掲げ、山口泰知主将(3年)らが力強い足取りで後に続いた。大会第5日の第3試合で報徳学園(兵庫)と対戦する。山口主将は昨夏の甲子園出場に触れ「この地に戻ってくることができたという実感が湧き、感動した。初戦はまだ先だがここでプレーする姿が自然とイメージできた」と語った。【塚本紘平】