引き分けに納得感も佐野海舟は攻撃面の課題に焦点を当てる「ボランチが点を取れないとチームは上に行けない」
マインツの佐野海舟が、引き分けに終わったフライブルク戦を振り返った。 マインツは3日、ブンデスリーガ第9節でフライブルクと対戦。佐野はボランチの一角として9試合連続のスタメン出場を果たした。試合は立ち上がりからフライブルクがボールを保持したが、マインツは自陣にブロックを敷きながら粘り強く対抗。相手の攻撃をうまく抑えながら、奪ってからの素早いカウンターでゴールに迫っていった。後半はより攻撃に向かう時間を増やしたが、最後まで得点は無し。無失点で抑えたが、スコアレスドローとなった。 堂安律との日本人対決に臨んだ佐野は攻守に奮闘。中盤で防波堤となり、フライブルクの攻撃を見事に抑えた。ただ、試合については「守備は自分たちの対策していることをしっかり出せたと思うし、そこから攻撃につなげる形というのも上手くできた」としつつ、「こういう試合を勝ちにすることで自信につながると思う。続けてやっていきたい」と前を向いた。 チームとしてのポイントは、やはり攻撃面になるだろう。フライブルク戦もいい形でボールを奪うことはできていたが、なかなか迫力のある攻撃を繰り出すことができなかった。佐野も「ボールを持つときは、やはりアミリから始まるし、そこのフォローをしつつ、自分ももうちょっと出れるときに出ていかないとFWの選手が孤立している場面が多い」と課題を口に。また、「やはりボランチが点を取れないとチームは上に行けないと思うし、どんどんそこは狙っていきたい」と語り、より攻撃に関わっていくことへの思いを明かしている。 加入直後は新天地での戦いに難しさを感じていたが、最近は試合後にポジティブな捉え方ができるようになってきたという。「この流れを継続したい。毎試合出ている課題に対して反省をしながら、勝ちにもっとつなげれるように頑張りたいです」。チームの中核として地位を確立してきた佐野は、攻守の課題を改善しながら一歩ずつ前へと進んでいる。