【楽天好き】創設20周年企画:「できることを積み重ねて、もっと魅力的なボールパークに」。スタジアム部部長の山縣大介さん
当時、スタジアムに隣接するドーム施設は球界初。これまでに引退する選手のメモリアル展示をはじめ、トークショーなど、多様なイベントで活用され、現在はグッズショップとなっている。
「砂利しかない更地で、ゼロから形にした経験が礎になりました。アイデアを出し合って、リサーチして、企画をして、法律や建築について学びながら。施工業者の方たちと、会社のチームとでプロジェクトマネージャーのような役割を担いました」。
「一方で、日常業務としてスタジアムの運営統括も担っていたので、とにかく時間を費やして1つ1つ形にしていきました。大変でしたが、チャレンジできたことで、その後に繋がりました」と山縣さんは振り返る。
その後も、山縣さんは泉練習場の開発をはじめ、天然芝の管理、イーグルスタワーの開発など多数の改修工事に携わっている。
◆ファンの歴史にも感慨。「人から道を聞かれるタイプです」 もともと山縣さんは、前職でショッピングモールなど商業施設の企画開発や改装をサポートする専門家として実績を重ね、2007年に楽天野球団に入社。2013年までは、スタジアム内のショップやグルメの充実に尽力してきた。
高い見識を持つプロだが、長身で柔和な物腰から「昔から待ち合わせの目印にされたり、人に道を聞かれたりするタイプでした」と笑う。仕事柄、よく球場を巡回するため、よく声もかけられた。当初からの顔見知りのファンも少なからずいるのだという。
「当時、小学生だった子が大学生になっていたり、50代だった人が70代になっていたりするので、感慨深いです。僕の場合、トラブルが起きた時の話し合いをした人なんかもいるんですが、解決して最後には理解し合えた経験もある。そういった思い出も積み重なって今があります」。
「これからも楽天イーグルスが持続可能な存在であり続けるため、できることを積み重ねてもっと魅力的なボールパークにしていきたい。ファンの方に感動してもらえるよう、社員みんなで取り組んでいきたいと思います」。
取材・文:松山ようこ/写真:松山ようこ、楽天野球団提供
松山 ようこ