【楽天好き】創設20周年企画:「できることを積み重ねて、もっと魅力的なボールパークに」。スタジアム部部長の山縣大介さん
球団創設から20年の節目を記念して、チームの変遷を知る様々なスタッフに語っていただきました。シリーズ最終回は、コーポレート本部スタジアム部部長の山縣大介さん。
今シーズンから本拠地のナイター照明が全面LED化し、ナイター照明設備使用時の消費電力が約60%削減され、多彩な光演出が実現しましたが、その仕掛け人である山縣さんは感慨深く見守ったといいます。詳しく伺いました。
◆1950年の球場と1973年の照明を大切に ここ10年のうちに、プロ野球界で続々と導入が進んだ照明塔のLED化。楽天では6年越しのプロジェクトで、今シーズンから導入が完了した。そこには選手ファーストや元からある照明塔を残したいという思いがあったという。山縣さんは語る。
「あの照明塔は1973年からあって、震災も乗り越えた強い存在なので何とか残したかったんです。でも導入しようとした当初は、高さがなくグラウンドに近かったことをはじめ、器具の問題などいろいろな課題がありました。それが近年、技術が進歩し、他球場のLED導入によって選手も慣れていくなど、時間の経過とともに1つ1つ解決していくことができました」。
「1950年に完成した球場を生かして、1973年の照明塔を現存して今に至ります。あちこち錆もありましたが、それも綺麗にしてLED化できました。ファンの方に喜んでいただけるよう、ライティングの演出がたくさんできるようにもなりました。初めてリハーサルで照明塔が点灯するのを見た時は思わず泣いてしまいました」。
◆「ゼロからの挑戦」三塁側の外周を砂利から“パーク”へ 山縣さんは「スタジアムのことは誰よりも詳しくなる」と目標を掲げて、現在の職務に専心する。原点となったのは、2015年の開幕に合わせて整備されたスタジアム外周部分の改修工事だ。
この年は、正門に入場ゲートやグッズショップ、そして三塁側に直径21m、高さ10mのドーム施設が新設されたが、山縣さんはこの一帯および、ドームの新設を担当した。