【川口オート・SGスーパースター王座決定戦】鈴木圭一郎が涙の王座奪還!大会3度目Vで2年ぶりの賞金王
川口オートの『SG第39回スーパースター王座決定戦』は31日、12Rで行われ、鈴木圭一郎(30)=浜松32期=が10周回を逃げ切り完勝。2年ぶり3度目の大会V&通算15度目のSG制覇を達成し、賞金3100万円を獲得、2年ぶり5度目の賞金王に輝いた。連覇を狙った青山周平が2着、追い上げた佐藤貴也が3着に入った。 ◇ ナンバーワンレーサーが涙の王座奪還だ。2枠からトップスタートを切った鈴木圭がアクセル全開の逃走劇を披露。1枠からSで立ち遅れて7番手から追い込んだ青山らライバル7人をねじ伏せて1着でゴール。2022年以来、通算3度目の頂点に立った。 「すごくうれしい。久々だから夢みたいです。スタートが安定していたし、同期の吉原(恭佑)君のアドバイスで、前節からクラッチのセッティングを変えたことが今節につながった。Sは2番手を想定していたけど、トップSが切れて、ひたすら開けることを心掛けて無我夢中で走りました。運が良かった」 同期のサポートにも背中を押されて、23年4月の飯塚・オールスター以来となる久々のSG奪取。「レースの直後はうれしいという思いだけで、ガッツポーズをしながら泣いていました」と涙をこらえることができなかった。 充実しているように見えながら、苦悩も続いた1年だった。「今年(24年)の後半はすごく調子を崩してしまっていたから、自信はなかった」。後期にS級1位に返り咲き、23年に青山周平が記録した年間最多勝利記録(97勝)も大幅に更新。その一方で、SGにはどうしても手が届かなかった。「取るしかない」と覚悟を決めて挑んだ年末の大一番。どんなレースでも常に1着を目指すスタイルを貫き、24年の114勝目で、ついに最高の歓喜をつかみ取った。 「あまり勝てたイメージがない1年だったけど、最後にSGが取れたし、自分のオートレース人生の中でも忘れられない年になりました。この喜びを忘れて、来年(25年)もなるべく多く1着が取れるように、気を抜くことなく上だけを目指していきたい」 15度目のSG制覇を果たし、5度目の賞金王に輝いた圭一郎が、この優勝をステップに、25年のオート界をリードするはずだ。(佐藤雄二)