【フェアリーS】注目血統は”ディープインパクト” 中山マイルでも主流血統馬の活躍が目立つ一戦
傾向解説
フェアリーSの舞台である中山芝1600mは、上級条件が行われるマイルコースでは唯一直線距離が短く、さらに前半は下り坂が続くことからハイペース戦になりやすい点も大きな特徴です。そのため、多くの中山マイル重賞はハイペース戦に強い血統馬の活躍が目立ち、逆にディープインパクト系などの主流血統馬が持ち味を発揮しづらい舞台でもあります。 【フェアリーステークス2025 推奨馬】キレ鋭い末脚を持ち大物感漂う! 調教では古馬OP相手に互角の動き(SPAIA) しかし、3歳牝馬限定重賞であるフェアリーSでは古馬重賞のような激流になることは少なく、後傾ラップを刻むことも少なくありません。そのため、芝中長距離に強い主流血統馬も能力を発揮しやすく、さらに2~3歳牝馬路線は「1500m以下で戦ってきた馬」より「1600m以上で戦ってきた馬」が優勢になる傾向にあります。フェアリーSでも前走1600m以上から臨戦してきた馬が優秀な成績をあげています。 <前走距離別成績(過去10年)> ~1500m【1-3-4-45】 勝率1.9%/連対率7.5%/複勝率15.1%/単回収率10%/複回収率53% 1600m【8-4-5-70】 勝率9.2%/連対率13.8%/複勝率19.5%/単回収率168%/複回収率72% 1700m~【1-3-1-13】 勝率5.6%/連対率22.2%/複勝率27.8%/単回収率39%/複回収率128% 血統面でも前述の通り日本の主流血統馬の活躍が目立ち、その代表格が大種牡馬ディープインパクトです。直仔がいなくなった近年も後継種牡馬や繁殖牝馬の仔が多数好走しており、一昨年には該当馬が上位独占し、三連単51万7,430円の波乱を演出しました。 また、Kingmamboの血を持つ好走馬も多く、2015年11番人気1着のノットフォーマル(父ヴァーミリアン)や2017年10番人気1着のライジングリーズン(母父キングカメハメハ)など穴馬の好走も多数あります。特にディープインパクトの血を併せ持つ馬は5頭中3頭が馬券圏内に好走しており、フェアリーSでは大注目の二大血統といえるでしょう。 <血統別成績(過去10年)> ディープインパクト内包馬【4-2-4-19】 勝率13.8%/連対率20.7%/複勝率34.5%/単回収率187%/複回収率141% Kingmambo内包馬【3-4-4-30】 勝率7.3%/連対率17.1%/複勝率26.8%/単回収率190%/複回収率106%