なぜ香川真司はJ復帰を蹴ってベルギー1部シントトロイデン移籍を決断したのか…「もっともっと進化したい」
ベルギー1部リーグのシントトロイデンへの移籍が合意に達した元日本代表MF香川真司(32)が11日、オンラインで行われた加入内定会見に臨んだ。 加入して2シーズン目を迎えたギリシャスーパーリーグのPAOKで、実質的な構想外となっていた香川は昨年12月に双方合意のもとで契約を解除。一時はJリーグへの復帰も検討したなかで、立石敬之CEOを介して「新しい香川真司を作っていこう」と熱いオファーを出してきたシントトロイデンへの加入を決めた。 セレッソ大阪から2010年夏に加入したブンデスリーガのボルシア・ドルトムントを皮切りに、ヨーロッパで6ヵ国目、延べ7チーム目での挑戦で復活を期す香川は、ボランチを含めた新たなポジションでのプレーも視野に入れて13日に渡欧する。
「非常に興奮している」
昨年末に一時帰国していた香川は、くちヒゲだけでなくあごヒゲもたくわえた、ちょっぴりワイルドさを増した風貌で加入内定会見の会場に姿を現した。 新天地となるシントトロイデンへの移籍が、合意に達したと発表されたのが10日。一夜明けて立石CEO、今シーズンから指揮を執るドイツ出身のベルント・ホラーバッハ監督とオンラインで会談し、その上で臨んだ加入内定会見へ「非常に興奮しているし、何よりも早く現地へ行ってプレーがしたい」とはやる胸中を明かした。 「監督とも話をさせていただいて、僕に対する考え方やクラブの考え方をあらためて共有させていただきました。これからやっていかなければいけないことが多くありますけど、自分の持っているすべてをこのチームに捧げていけるように頑張っていきたい」 夏場のキャンプをへてPAOKでの2シーズン目に臨んだ香川は、昨年9月の開幕戦に先発して以降はベンチ外となる状況が続いた。ルーマニア出身のラズヴァン・ルチェスク監督の構想から実質的に外れ、ギリシャメディアで「カガワは終わった」と期待外れぶりを酷評されたなかで、昨年12月に双方合意のもとで契約を解除した。 移籍金なしで新天地を探せる状況で、母国へ目を向ければDF酒井宏樹(浦和レッズ)、FW大迫勇也(ヴィッセル神戸)、DF長友佑都(FC東京)と2度のワールドカップを戦った日本代表の盟友たちが、昨夏に続々と復帰を果たしていた。