Moto2チャンピオンに輝いた小椋藍選手。2024年シーズンのキーポイントと、2年前からの向上とは
小椋選手は、コース上の強さや速さだけではなく、「チャンピオンを獲得するために必要な」様々な部分で自分を向上させ続けてきたのでしょう。 「アイがもっと若いころ、このスポーツへの決意は強く、このスポーツだけが全てだった。彼の人生の目標は“世界チャンピオンになりたい”というものだった。それならば全力を注ぐ必要があるし、ほかのことに割く時間はないんだ」 「だから、私は彼をしっかりとサポートする。そして、彼も私をサポートしてくれる。私も彼と共にたくさんのことを学んだよ。そしてタイトルを獲得したんだ。私たちは素晴らしいキャリアを歩んできた。そのことを、とても嬉しく思っているんだ」 おそらくは、小椋選手の言葉もランクさんの話も、氷山の一角なのでしょう。彼らが「世界チャンピオン」に至るために積み重ねてきたものは、それほどまでに細かく、そして膨大だったに違いありません。 ■Moto2クラスとは…… Moto2クラスは、トライアンフ「ストリートトリプルRS」の排気量765ccの3気筒エンジンをベースに開発されたオフィシャルエンジンと、シャシーコンストラクターが製作したオリジナルシャシーを組み合わせたマシンによって争われる。タイヤは2024年よりピレリのワンメイクとなった。クラスとしてはMotoGPクラスとMoto3クラスの中間に位置する。
伊藤英里