リビング学習と個室学習、結局どっちがいいの? 人気塾講師はどちらをオススメする?
とはいえ、自宅学習は難しい
正直ベースで話をしますと、私は自宅学習を信じていません。STUDY HOUSE での、管理下に置かれた勉強だけを信じています。また生徒には、勉強しているところを人に見せつけなさい! とも言っています。そしてほめられなさい! とも伝えます。 自宅学習のしやすさは、家族構成にもよります。小中学生の生徒の弟や妹が小学校低学年や園児であれば、リビング学習はどうしても難しさを伴います。そこで私のスタッフも、朝はお兄ちゃんの勉強時間、夕方は弟の勉強時間と分けて、親がついて勉強を見守っています。互いに勉強していない時間であれば好きな本を読む、そしてこのときに静かにするといった約束をします。 小学生であれば学年×10分(1年生であれば10分、2年生であれば20分)、中学生は基準1時間にプラスして学年1時間分(中1は2時間、中2が3時間、中3が4時間)を基準にします。ただSTUDY HOUSEは休日は10時間以上勉強します。夏休み中などの長期休暇では80時間以上勉強する生徒がゴロゴロいます。 リビング学習も個室学習も「見える化」することが大切です。百均でホワイトボードとマグネットを買ってきてやるべきことを洗い出し、終わったらマグネットを裏返ししたり移動させたりします。それを親も確認してあげることが大切です。 医学部に合格した生徒は「小学校低学年のときに親から叩き込まれた学習習慣と態度によって、その後の学習が自走することにつながった」と言っています。 以上のことから、私は個室学習は、学習習慣と学習態度、勉強の正しいやり方(勉強する順番や、科目ごとの勉強法、わからなかったときにどうするか)が身についてからにした方がいいと考えています。 ここが大事:子どものタイプや状況に応じて最適な学習場所を選ぼう
須合啓(学習塾STUDY HOUSE代表)