北朝鮮の金総書記、養魚場竣工式に出席 地方発展の重要性訴え
Hyonhee Shin [ソウル 30日 ロイター] - 北朝鮮の国営通信社である朝鮮中央通信は30日、金正恩朝鮮労働党総書記が28日に東部・咸鏡南道新浦で行われた養魚場の竣工式に出席し、地方の発展の重要性を訴えたと報じた。 金氏は今後10年にわたり毎年少なくとも20地域に工場を建設する地方発展計画を掲げている。新浦の養魚場はその中核的施設で、ホタテ、昆布、ナマコ、ウニなどの養殖・加工を行う。 金氏は竣工式で「わずか5カ月前には松林と白い砂浜しかなかった地域が変革を遂げるという特別な成果を上げた」と称賛。「これは社会主義の建設において着実な進展を確保する重要な取り組みの出発点であり、全国規模の同時かつ多面的な発展を目指す」と述べた。 新浦には潜水艦の基地もあり、潜水艦発射型の戦略巡航ミサイルの発射実験が行われた。 北朝鮮は経済が農業に大きく依存しているが、核兵器やミサイル開発に対する制裁措置や自然災害で食糧不足に悩まされており、金氏は農業と農村近代化の取り組みを進めている。