《独自》【みのもんた・後編】話術の「極意」を継承「しゃべり手とは…」
「流暢にしゃべる」のが「しゃべり」じゃないんですよね。 ただ、「流暢」にしゃべれば、抑揚もつくし、リズム感もでてきますから…。 「しゃべる」というのは大事なことだし、いいことだし、奥の深い世界ですよね。 テレビで、色々な方の「しゃべり」を観たり、聴いたりしているけど…同じ。 「2円30銭」のギャランティでしゃべる人も、「10万円」でしゃべる人も、そう変わりがない。 なんで、そうなっちゃったのか、「しゃべり」というものが、なかなかテレビ・ラジオから出てこない時代ですよね。なんでかなぁ…。 今は「無駄話」はたくさんあるみたいだけど…「聞き惚れる話」っていうのは、なかなか…ぶつからないね。 ◆井上アナ: それこそ「おしゃべり」に近いものに、なってしまっているのかも知れないというのは、みのさんの話を伺っていて、今思いましたね。 ◆みのさん: でも、あなた(井上アナ)の「財産」は、たくさんあるはずだよ。 ◆井上アナ: 僕は間違いなく、みのさんがアナウンサー人生の「原点」ですね。 2010年から3年間、みのさんと「朝ズバッ!」で共演した井上アナ。みのさんから多くを学んでいました。 ◆井上アナ: 2019年かな?コロナ禍前にお会いしたときに、みのさんが言ってくださったのが、「井上くん、良いね。観てるよ。でもね、井上くん、『良いね』って言われているうちは、まだまだなんだよ。『井上、手に負えないな。ちょっと勘弁してくれ。』そう言われてからがスタートだから、孤独だよ。戦えよ」と言ってくださったのは、僕の、この5年間を支えてくださった言葉ですね。 ◆みのさん: 井上くんの「しゃべり」で言うならば、この間も観てましたけれどもね。もう「完成」していると思うのね。 だから、「完成」している、井上くんの「しゃべり」というのが、あるのですから「もう一つ上」の「完成したしゃべり」が、あるのかどうかというのを追及してみるといいね。 そうすると「もう一つ」違う、「新しい井上流」の「しゃべり」が生まれるかもしれない。