「会社が倒産することになってしまった」 事務所社長から突然の衝撃電話 48歳タレントが明かした“予兆”
大原がおりインタビュー第1回
今年、28年間所属した芸能事務所が破産するという憂き目にあったタレントの大原がおり(48)。同じ事務所に所属したタレントらと連絡を取り合いながら、苦しい時期を乗り切ったという。現在の心境、破産した当時の状況について、聞いた。(全6回の第1回) 【写真】「美脚」スラリ…デビュー当時の大原がおり、貴重ショット。「美少女」だった幼少期、10代、20代の頃も ***
――現在の活動を教えてください。 2005年にワンちゃんグッズを中心としたブランドを立ち上げて自分でデザインをしているのですが、そのブランドが来年で20年になります。芸能活動も継続していますが、今はその事業が中心になっています。 ――芸能活動はいかがですか。 最近は、バラエティ番組とかはあまり出ていませんが、機会があれば絶対に出たいと思っています。バラエティが大好きなので出たい願望満載です。 ――今年は所属する芸能事務所が倒産するという出来事もありました。 はい、その事務所には28年間所属していました。事務所が発足した当初からです。その頃いた タレントさんやスタッフさんはすでに辞めている人も多く、経理の女性に次いで、私が2番目に(在籍が)長かった。ですので、マネージャーさんも私のことを「先輩」と呼んでいて、あだ名が「先輩」でした。 ――倒産はどのように知らされたのでしょうか。 今年の2月末に社長から直接電話がかかってきました。「かおり 、ごめん、頑張ったんだけど、明後日、会社が倒産することになってしまった。本当に申し訳ない」と言われました。 ――倒産の予兆みたいなものはあったのでしょうか。 少し前から「あれ、事務所大丈夫なのかな?」という感じはしていました。社長やマネージャーさんの行動が、通常と違ってワチャワチャしていたというか。次のアイドルを探せていなかったり、衣装が買えなかったり、イベントができなかったり……。良くない方向に行っているなと思っていました。
「笑いのネタに」
――そう感じたのはなぜですか。 みんながそんなに稼働していないのに、家賃が高そうだし……。私もビジネスをやっているので、これだけタレントを抱えてやっていけるのかな、という感じはありました。 ――会社からは給料の話とかはあったのでしょうか。 そうした話はなかったですね。私は固定ではなく歩合でお給料をいただいていたので、ほとんど影響はなかったです。 ――やはり、落ち込みましたか。 いえ、もうしょうがないという気持ちでプラスに変えました。別に笑い話のネタになれば、いいかなぐらいの感じでした。 ――ご家族は何かおっしゃっていましたか。 突然、裁判所から実家に書類が届き、受け取った母が「怖くて(封書を)開けられない」と言っていて連絡が来ました。どうやら、私が何かやらかしてしまったと思ったようです。開けてみると、事務所が倒産しましたという通知でした。 ――事務所の最後はどのような感じだったのでしょうか。 最後の最後まで残っていたマネージャーさんや経理の方が、自分のお給料がもらえないことはわかった上で、頑張って事務処理をしてくれていました。普通だったら、お金がもらえないとなると、すぐに辞めてしまうと思うのですが、最後まできれいに終わらせようとしてくれていました。スタッフさんは心温かく優しい方ばかりでした。 ――同じ事務所のタレントさんとは連絡を取り合っていましたか。 吉木りさちゃんとは、頻繁にやり取りしていましたね。長年所属していた杉原杏璃ちゃんとも、「(事務所は)どこ、いくの?」などと情報交換はしていました。みんな、仲良かったんですよ。事務所が次の引受先の事務所を見つけてくれたので、大体の子はその事務所に所属させてもらっていました。