《独自》【みのもんた・後編】話術の「極意」を継承「しゃべり手とは…」
アナウンサーや司会、キャスターとして、テレビやラジオで活躍し、朝の情報番組「朝ズバッ!」では、およそ9年にわたりMCを務めた、みのもんたさん。 今回、80歳の傘寿を迎えたみのさんのもとへ、「朝ズバッ!」で共演し、みのさんを「師」と仰ぐ、TBSの井上貴博アナウンサーが訪れ、対談が実現。 本業・アナウンサーの「しゃべり」について、語りあいました。 【写真を見る】《独自》【みのもんた・後編】話術の「極意」を継承「しゃべり手とは…」 ◆井上アナ: 私も40歳になりましたけど、みのさんと40歳差で、古舘伊知郎さんとは30歳差。 ◆みのさん: 古館くん、どうしてるんだろう? ◆井上アナ: 古館さん、元気にしてますよ。「トーキングブルース」やってらっしゃるし、舞台でしゃべるのもやってます。 ◆みのさん: よくしゃべるよね。俺は、あの「しゃべり」はできないもんね。ダーッと一気にしゃべる。 ◆井上アナ: 古舘さんが、私のラジオにゲストで来てくださったとき、みのさんの話をしていました。 古舘さんも、みのさんの「しゃべり」ができない。だから、あの「しゃべり」になったんだと。 ◆みのさん: 俺、古舘くんの、あの「しゃべり」はできないね。見事なもんだよね。 彼の素晴らしさっていうのは、俺、最近思うんだけれども、考えてしゃべってないんだよね。考えてしゃべるとね、トチるんじゃないのかな。 彼自身が持っている「エネルギー」みたいなものが…石油を燃やすと石油が燃えたエネルギーが出るし、紙を燃やしたら紙を燃やしたときのエネルギーが出るし、材木を燃やしたら材木を燃やしたエネルギーが出るし。全部違うんだよね、彼の場合。僕なんかの場合は、通り一遍なんだよ。あなた(井上アナ)のも感心して見ている。 ◆井上アナ: 恐縮です。 ◆みのさん: 「何を考えてやってんのかな」なんて思いながら…(笑) ◆井上アナ: 未だに、私、「朝ズバッ!」を見返えします。 やっぱり「間」の使い方が、どんどんテレビでは無くなってきていて、「間」を嫌う。どんどん速さの中でやっていく。 (みのさんは)その中で、あれだけの「間」を…。 本当に大げさじゃなくて、7秒ぐらい黙りますから、みのさん。 もう「(放送)事故、(放送)事故、(放送)事故」というぐらい。あれを何とか。 そのままは出来ないですけど…。