新しくリリースされた「mixi2」はかつてのmixiとどう違う? 直撃世代の筆者が登録してレビュー
「mixi2」はmixiではなく「良かったころのTwitter」の代わりになる?
mixi直撃世代の筆者は、mixi2に「mixiの代わり」というイメージを持ったうえで、招待制リンクから登録をしました。しかし、実際に使ってみるとmixi2はむしろ「mixiの代わりではなく、良かったころのTwitterの代わりに近い」という印象を持ちました。良くも悪くも、mixiの代わりではありません。 基本的なポスト機能はXやThreadsと同様の使用感で、タイムラインもXの「おすすめ」と異なり、基本的にフォローしている相手か、参加しているコミュニティのものだけが流れてきます。 つまりミュートワードやブロックなどを多用せずとも、不快なポストがタイムライン上に流れてくる可能性がかなり低い点が快適です。近年はXの代替SNSとして、Threadsのほか、Blueskyなど様々なSNSが登場しています。そうした「X代替SNS」として、mixi2も発展する可能性が十分にあります。 また「招待制」も、mixi2の魅力になり得ます。招待制を導入することによって、いわゆる「スパマー」「インプレゾンビ」がタイムライン上に多発する余地が小さくなるためです。 一方で「良かったころのTwitterの代替」へと、mixi2が発展するには不安点もいくつかあります。まず1つ目は、招待制を導入しているものの実質的に「オープンSNS」に近いことです。時間の経過とともに招待制の意味が薄れ、実質的に「誰でも登録できるSNS」へと変貌すると、コミュニティが荒れ、タイムラインの質が下がるといった変化が起きる可能性は十分に高いです。 そのため筆者個人としては、招待リンクの発行は「1アカウント3名分まで」など招待そのものにプレミアム感を持たせる工夫があっても良いのではと感じます。 また良かったころのTwitterは、柔軟なAPI利用などが高度に実現されており、そのAPIを面白がって使うエンジニアが高品質なTwitterクライアントを連発してリリースするなど「開発コミュニティ」が文化を支えていた側面があります。 こうした「コミュニティの形成」をmixi2は目指すのか、それとも全く別のベクトルで独自の文化を築くのか。「mixi2」という圧倒的な知名度を元にした話題作りには成功しているものの、中長期で向かう方向自体はまだ見えないというのも素直な感想です。