1の水の重さは何キロ?間違って覚えていると恥ずかしい「単位」の換算方法を学びなおし!
食塩水の濃度や往復の平均速度など、仕事などでちょっとした算数の知識が問われる場面に出くわして、ドキッとしたことはないだろうか。「昔は解けたのに……」、そう思うのに解けない。そんな大人たちは本連載で今一度、算数を基礎から学び直してみてはどうだろう。 【漫画】月500時間、時給340円…雇われ店長が明かす「過酷すぎるコンビニ勤務」 長年、算数・数学教育に携わってきた桜美林大学名誉教授・芳沢光雄氏の新刊『大人のための算数力講義』(講談社+新書)より抜粋して、「算数の重要な考え方」をお届けする。 『大人のための算数力講義』連載第15回 『1年間の結婚件数53万件に対して、離婚件数は19万件。ということは「夫婦3組に1組が離婚する」。この考え方は正しいか?』より続く
単位のまとめ
理科的な単位について、簡単にまとめておこう。 長さに関しては、 1m(メートル)=100cm(センチメートル) 1km(キロメートル)=1000m 1cm=10mm(ミリメートル) と定めている。他の理科的な単位でも同じであるが、k(キロ)は1000倍、m(ミリ)は1000分の1のことである。 面積に関しては、 一辺が1cmの正方形の面積を1cm2(1平方センチメートル) 一辺が1mの正方形の面積を1m2(1平方メートル) 一辺が10mの正方形の面積を1a(1アール) 一辺が100mの正方形の面積を1ha(1ヘクタール) 一辺が1kmの正方形の面積を1km2(1平方キロメートル) と定めている。 体積に関しては、 一辺が1cmの立方体の体積を1cm3(1立方センチメートル) 一辺が1mの立方体の体積を1m3(1立方メートル) 1L(リットル)=1000cm3=1000mL(ミリリットル) と定めている。
間違いやすい単位の換算
重さに関しては、気温が4℃、気圧が1気圧(標準気圧)のもとで1cm3の水は1g(グラム)の重さであって、 1g=1000mg(ミリグラム) 1kg(キログラム)=1000g 1t(トン)=1000kg と定めている。 角度に関しては、 1回転を360°(度)、そして直角を90° と定めている。 ここで、間違いやすい単位の換算について学ぼう。 まず、1mは100cmであるが、1m2は100cm2ではない。 1m2は一辺が100cmの正方形の面積となるので、図を見れば 1m2=10000cm2 が分かる。一辺が1cmの正方形が100×100(個)入るからである。 同様に考えて、 1km2=1000000m2 が分かる。1km2は、一辺が1mの正方形が1000×1000(個)入るからである。