すべてスウィーツのディナー⁉ 個室で密かに行われた『ザ タヴァン シークレットキッチン』に潜入!
シェフのフィロソフィに触れる
2品目はシトラス系のハーブ・ヘンルーダが香る餅をナスタリウムの葉で包んださわやかなひと品。合わせるのはシャンパーニュで、餅とシャンパン⁉ という新鮮な驚きが。スウィーツではあるものの、甘すぎることはなくお酒に合うのが印象的です。 続いて運ばれてきた「酵母」は、イースト菌を小麦粉と混ぜて自分で練り練りする作業。このまま食べるのかと思ったら、下げられていきました(最後にお土産にいただいたブルーベリーマフィンになった)。
4品目は気になっていた「真菌」のコース。こちらは暖かい食事で、トリュフ風味のチーズパイ。わずかな甘みがあるものの、塩気がしっかり感じられ、甘みは「うまみ」というユエン氏のフィロソフィーがここに極まれり、という逸品です。 最初にパイのパリパリ感を楽しみ、あとからマッシュルームスープをかけてまた違った食感とかぐわしいきのこの香りを存分に堪能。肉でも魚でもないのにかなりの満足感がありました。
正直なところ、最初から最後までデザートだなんて、途中で嫌になるのでは、と心配していた筆者でしたが、香りや食感、食材同士の意外なハーモニーなど楽しみに満ちていて、いちいち驚いていたら最後まであっという間でした。
『ザ タヴァン シークレットキッチン』では、こんなユニークで思い出深い食体験をテーマにアンダーズ 東京の飲食部長マティアス・ベルナスコーニ氏が世界の名だたるシェフに声をかけているそう。 ただ腕が良くて有名であるだけでなく、ゲストを楽しませたいというホスピタリティを持ち合わせていることも重要視。しかもマティアス氏がかつて一緒に仕事をするなど、直接その人となりを知っている人に限られているというので、極上体験ができることは氏のお墨付きというわけ。 開催時期に合わせて人を探すのではなくて、「この人にぜひ」というシェフにご登場いただくため、不定期で開催回数もバラバラなのも納得です。 次の開催は2024年8月29日~9月1日の4日間(※第5弾は終了)いったいどんなユニークな体験となるのか、今後も目が離せないイベントです。