「地方と比べて便利」だったはずが…東京が「タイパの悪すぎる街」になってしまった最大の理由
ひどい東京の大混雑
子育てをする人にとって東京は「タイパ(タイムパフォーマンス)」が悪過ぎる! と現在2人の子育てをし、『パパもママも必読! 子育てがラクになるノウハウを集めた育児ハック』(KADOKAWA)も上梓したライターのヨッピー氏は実感している。同氏は9月30日、「マネーポストWEB」に、その悶絶の状況といかにして時間的コストを解消するかの5つの対策を寄稿した。 【画像】イノシシ獲れたらみんなで解体…唐津在住筆者が送る混雑とは無縁のタイパのいい生活
基本的に同氏は東京に人が多過ぎることを前提に「買い物をしようと居住地である中野から豊洲の『ららぽーと』まで車を運転したら片道2時間。しかもららぽーとでは出庫までに1時間かかる」や「子ども向けイベントは長蛇の列で、整理券は終了」「百貨店に行ったらエレベーターが常に満員で、ベビーカーの我々はいつまで経っても乗れない!」などと述べた。 同氏は個人事業主であるため、勤め人よりは時間的自由があり、商業施設に人が集中する週末ではなく平日に買い物などをすることができる。そんな彼でさえ、東京の大混雑には困ってしまっているのだ。だからこそ、土日祝日しか休めない子育て世代にとって、東京はタイパが悪過ぎるのでは、という問題提起をしたのだ。 無論、これは決して子育て中の人だけに限った話ではない。大人であっても同様であろう。筆者(中川淳一郎)は、2020年11月1日に人口約1400万人の東京から約12万人の佐賀県唐津市に引っ越した。
少しの雪でも大混乱
確かに東京を離れると「タイパ」は良いな、と感じる日々が続いている。何しろ時間が読めるのだ。人が少ないため、行列は評判の海鮮丼屋やラーメン屋以外には存在しない。在来線に乗っても通勤通学時間帯の数時間以外は必ず座れる。というか、ガラガラである。 今考えると東京に住んでいた時はヨッピー氏が述べるように確かにタイパは悪かった私私は新入社員時代、JR中央線立川駅からJR山手線・京浜東北線の田町駅まで通勤していたのだが、朝の時間帯は遅延が頻繁に発生していた。ドアトゥードアで1時間40分である。しかも、中央線は人身事故が多く、時には片道2時間30分なんてこともあった。 こうなる恐れがあるため、本来9時30分が出社の定時だったのだが、ヤケクソ的に6時に家を出て7時30分に会社に着くようにしていた。帰宅時間は毎晩24時手前なので、睡眠時間は5時間程度である。 さらに、一旦雪が降ったり、台風が来たりすると公共交通機関が止まる。豪雪地帯の人からは毎度バカにされる東京での雪による交通機関の乱れだが、5cmの積雪でも大混乱になるのだ。電車が動かないためターミナル駅のバスは大行列。タクシーは2時間待ちなんてことになる。都会には仕事が多いというメリットは存在するものの、さすがにそのメリットを打ち消すほどの「待ち時間」「タイムロス」があると今はつくづく思う。