フルアム、パレスからデンマーク代表DFアンデルセンが完全移籍加入…背番号はかつてと同じ「5」
フルアムは23日、日本代表MF鎌田大地も所属するクリスタル・パレスから、デンマーク代表DFヨアキム・アンデルセンが完全移籍にて加入することを発表した。 【動画】フルアムがアンデルセンの“復帰”を発表! クラブの発表によると、アンデルセンは2029年6月30日までの5年契約を締結。移籍金は公表されていないが、イギリスメディア『スカイスポーツ』の報道によると、固定費2500万ポンド(約48億円)に状況次第でボーナス500万ポンド(約9億6000万円)が上乗せされ、最大3000万ポンド(約57億円)程度の見込みだ。かつて、アンデルセンは2020-21シーズンの1年間をレンタル移籍という形でフルアムで過ごしたことがあり、当時以来の約4シーズンぶりの復帰となる。背番号は当時と同じ「5」に決定した。 加入に際し、アンデルセンはクラブを通してコメントを発表。移籍を決めた要因の一部を次のような言葉で説明すると同時に、古巣復帰を喜んだ。 「ここに来ることができて本当にうれしい。故郷に帰ってきたような、最高の気分だ。当然のことだけど、クラブのことも、フルアムがどんなプレーをしているかも、選手たちのことも、スタッフたちのことも知っている。既に多くのことを知っていたから、誰かに説得される必要はなかった」 「監督とは何度か話をした。彼の好きなプレースタイルは知っているし、妻や家族と一緒に、何が自分にとってベストなのかを考えて、自分自身で決断する必要があった。今はハッキリと、この決断が僕のキャリアにとって重要なステップになると確信している。」 アンデルセンは1996年5月31日生まれの現在28歳。ユース年代は母国デンマークの名門であるコペンハーゲンやミッティランなど複数のクラブを渡り歩き、2015年3月にオランダのトゥウェンテでトップチームデビューを飾った。その後はサンプドリア、リヨンでプレーし、2020年夏にはフルアムへレンタル移籍加入。プレミアリーグ31試合の出場で1ゴールを挙げていた。翌年夏、1度は保有元のリヨンへ復帰したものの、今度は完全移籍でクリスタル・パレスへ加入。初年度からセンターバックで不動の立ち位置を確立しており、これまでに公式戦通算で113試合出場3ゴールを記録していた。 また、2019年3月にはデンマーク代表に初招集され、同年10月にデビューも飾った。以降はEURO2020、FIFAワールドカップカタール2022、そして今夏のEURO2024と国際主要大会に3大会連続出場。これまで国際Aマッチ通算で36試合のピッチに立っている。 今シーズンのプレミアリーグは既に開幕しており、アンデルセンはクリスタル・パレスの一員として、18日に行われた第1節ブレントフォード戦(●1-2)にフル出場。だが、シーズン開幕直後のこのタイミングで、古巣への帰還が正式に決定した。 今夏の移籍市場において、フルアムはアーセナルからイングランド人MFエミール・スミス・ロウを完全移籍で獲得したほか、トッテナムを退団したイングランド人MFライアン・セセニョンもフリートランスファーで加入。アンデルセンは今夏5人目の新戦力としてチームに迎え入れられた。 なお、前記の通り、既に今季のプレミアリーグは開幕しており、フルアムは16日に第1節でマンチェスター・ユナイテッドと対戦。終盤のゴールにより0-1で敗れ、黒星スタートとなっていた。
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