「どこに住んでいるの?」女子中学生に届いたDM…スマホめぐるトラブル避けるためにできること
身の危険を感じる文面
彼女に届いたDMの一部をみると一見、自然な会話のようにも見えましたが―― よく見ると、彼女が身の危険を感じるような文面が読み取れます。 彼女はメッセージのやり取りをブロックし、事なきを得ました。 「始めはネッ友(ネット友だち)として接しようと思って、仲良くなろうと思ったんですけど。個人情報をすごく聞き出されたり、年齢とかいろいろ聞き出されて怖かったです」(中学1年)
SNSが犯罪に巻き込まれるきっかけに…
SNSなどをきっかけに子どもが犯罪に巻き込まれるケースは後を絶ちません。 警察によりますと去年、名古屋市内で発生した強盗未遂事件で逮捕された10代の男はSNS上の闇バイトの求人が、事件関与のきっかけとみられています。 今年6月には愛知県内の16歳の女子高校生がSNSで知り合ったとみられる兵庫県内の男に、車に監禁される事件がありました。
SNS犯罪を防ぐために、警察が取り組んでいることは
こうした犯罪を防ぐために愛知県警が取り組んでいるのが、SNS上の不適切なメッセージへの警告です。 今月からSNS上で犯罪に勧誘しているような投稿に対して、警察から自動で警告文を送るプログラムを導入しました。 「警察で警告することによって、そういった投稿が9割ぐらいはなくなっている。犯罪に手を染める機会を減らすということには効果があると思う」(愛知県警 生活安全総務課 中込光雄次長)
私たちにできることは?
こうした取り組み以外にも、私たちにできることがあります。 ITの専門知識を生かしてインターネットの安全な利用を呼び掛けている勝野祐子さんです。 「(ネットは)世界が広がるっていう意味では子どもにとっていいと思うが、正しさや安全な情報をどうやって選択していくのかというと、親の助けなしには無理だと思います」(安心安全インターネット塾 勝野祐子代表理事)
保護者が子どもに関わることが大事
親の助けの参考になるのが15年前に作られた「青少年インターネット環境整備法」です。 勝野さんは法律上の保護者の責務として以下の3点を挙げます。 ・ネットに有害情報があると理解 ・利用の管理、使い方を教える ・契約時に青少年の使用を自己申告 また、子どもにスマホを持たせる上で、危険なサイトへの接触を避けるフィルタリングなどの対策に加えて、最後は保護者が子どもに関わってあげることが大事だといいます。 「補導されたり、加害者になったり。被害にあったりするほとんどのお子さんは(家庭内の)ルールがない、フィルタリングの設定もしていないお子さんです。裏を返せば、それをちゃんとやれば大丈夫というふうに自信を持って保護者は頑張ってほしいと思います」(勝野代表理事)