野島裕史も大注目!進化した国内最大級のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン2024」 魅力を組織委員会委員長・栗村修が解説
◆今年は将来有望な若手選手が世界中から集結!
野島:今回の参加チームで注目しているチームはありますか? 栗村:「ツアー・オブ・ジャパン」のコンセプトは2つあって、ひとつは“地域貢献”。もうひとつは新たに“TOJ NEW GENERATION”というキャッチフレーズをつけました。これは何かというと、世界中の将来有望な若手が集まって、未来を掴むための本気の戦いを「ツアー・オブ・ジャパン」でおこなってほしいと。 海外から完成されたプロ選手が来て、お祭り的なレースをするのではなく、「ツアー・オブ・ジャパン」は本来、若手の登竜門的なレースなんですよ。なので、今回出場するチームは将来有望な若手が所属しているチーム。そして、本場ヨーロッパでも活動している競技力の高いチームを呼んで、日本の若手が挑むというような図式があります。 野島:もちろん海外の有名選手が来るのも楽しいんですが、観戦するファンとしてはそうした若手の熱い戦いも見所になりますよね。 栗村:「ツアー・オブ・ジャパン」の強みというか、独自性という意味でも他にはないものとして、例えば、全然対象が違いますが“甲子園”とか“箱根駅伝”とか、日本はそうした若いスポーツマンの戦いが好きなイメージがあります。 実際、昨年の大会でステージを3勝したルーク・ランパーティ選手は、今年はもうヨーロッパのトップチームに昇格して活躍しています。そういった意味では、これまでとは違う形でレベルの高いレースを作り出すための参加チームラインナップにしています。 野島:今年の大会で活躍した若手が将来ヨーロッパで活躍なんかしたら、応援のしがいもありますよね。 栗村:そういう楽しみをぜひ会場に来て味わってほしいですね。 野島:ぜひ生で見ていただきたいと思いますが、協賛にはどんなスポンサーさんが? 栗村:我々は競輪界と非常に近い関係でして、今回は「SPEEDチャンネル」という競輪専門のBS放送と、アスリート支援を専門としている「Tキャリ」(日本トーター)さんの2社が特別協賛社として大会を支えてくださっています。 実は今、競輪選手でありながらロードレースも走っている選手がいるんですね。昨年、東京ステージで勝った窪⽊一茂選手もロードの選手なんですが、実は現役競輪選手でもあるんです。 競輪選手の状態でロードレースにも出るし、パリ五輪にもトラック競技で出場する可能性があります。つまり、全体の流れとして“競輪とロードレースのシナジー”、“トラックとロードレースのシナジー”と言ったほうがいいかもしれませんが、そうした流れがあるので、「ツアー・オブ・ジャパン」としても新しい世界を作っていきたいと思っています。 野島:しかも競輪、トラック競技は日本人選手が結構強いですからね。 栗村:オーストラリアやイギリスなどオリンピックを開催した国はトラック競技、まずは競技場でやる種目から選手を鍛え、その後優秀なロード選手を輩出するという流れを作ったんです。そこに今、日本も踏み出し始めているところがありますね。 野島:それはいい相乗効果が期待できますね! さて、お話の途中ですが、(おしゃべりな)栗村さん対策で今回も当然のように2週に渡ってお送りする構成になっております。 栗村:ありがとうございます! 野島:なので、この続きは来週。引き続き、お付き合いよろしくお願いします 栗村:よろしくお願いします! (TOKYO FM「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」2024年5月5日(日・祝)放送より)