奥津軽に今も残る「津軽森林鉄道」遺構に新たな脚光 軌道や鉄橋跡たどるツアーも
切り出した青森ヒバを運搬する津軽森林鉄道(撮影年月日不明)
「津軽森林鉄道」は1910年から67年まで半世紀以上、青森県津軽半島の山間部を網羅して運行した。その総建設延長は283キロに及び、青森ヒバなどの木材供給を支える輸送手段として活躍した。廃線から半世紀を経た2018年、遺構群が「林業遺産」に認定されるなど同鉄道はにわかに脚光を浴び、遺構をたどるツアーも始まっている。運行開始から110年余り、その歴史と今をたどる。藩政時代、弘前藩は津軽半島一帯の青森ヒバの伐採を禁じ、「御留山」として守り続けた。時代が下り日露戦争で戦費がかさんだ明治政府は…(この記事は2020年6月3~4日、東奥日報に連載されたものです。肩書き、年齢等は掲載当時のものです)
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