トニ・クロースが語る自身の引退理由 「テニス選手だったら、まだやめていなかっただろう」
チームスポーツのタフな側面
ドイツ代表とレアル・マドリードを象徴する存在だったトニ・クロースは2024年を最後にサッカー界から引退した。母国開催であるユーロ2024ではまだまだサッカー界の最前線で戦える実力を示しながらもスパイクを脱いだことで、多くのサッカーファンはレジェンドの引退を惜しんだが、それでもクロースは今の生活を楽しんでいるようだ。 ドイツテニス界のスーパースターであるアレクサンダー・ズベレフとのインタビューで、クロースはチームスポーツのタフさと、現在も家族と暮らしているマドリードでの日々の生活について語った。『AS』が伝えている。 「実はサッカーの前にバドミントンをやっていたんだ。母は西ドイツのチャンピオンだった。そのあと私はすぐにテニスにも喜びを見出したよ。私は下手な左利きだったらしいけどね。もし私がテニス選手だったら、まだやめていなかっただろう」 「あなた(ズべレフ)は弟と一緒にここに座って、ポッドキャストをしている。チームスポーツではありえない。トーナメントに妻子を連れて行くかどうかは自分で決める。自分のチームを決め、誰がボックスに座り、誰が試合前夜に自分と一緒の部屋で寝るかを決めることが出来る。チームスポーツではありえないことだ」 「私は常にトップレベルのまま引退したいと考えていた。多くのトップ選手たちとプレイしてきたけど、それを実現出来た選手はほとんどいない。やはり心身ともに異変が起きるものなんだ。常にチームで移動し、家族と離れ離れで生活していたことで、何年も疲労が溜まった状態でやってきた。5年後には引退が早すぎたと言うかもしれないが、今はいい気分だ」 現在は時折レアル・マドリードの練習場に足を運んでいるとしつつも「今は大人をトレーニングする気になれない」と語り、「マドリードにユースアカデミーを開校するつもり」と自身の今後のプランも明かしている。 現在は家族との時間を最優先に考えているというクロースだが、いずれは彼の開校したアカデミーからレアル・マドリードのトップチームで戦う選手が現れることを期待したいところだ。
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