カブス今永昇太“癖バレ対策”異例の特大&重量グラブに改良「イチローさんクラス」の33cmに
カブス今永昇太投手(31)が、来季から投手としては異例の特大、重量グラブの使用を検討していることが6日、明らかになった。大阪市内で「ミズノブランドアンバサダーミーティング」に出席。来季用に3タイプの特大グラブを試し、33センチという外野手用に匹敵する大きさを選んだ。 【写真】UFOキャッチャーをする今永昇太 DeNAでの日本時代は30センチ、約650グラムのグラブを使用していた。投手用の平均は30~31センチ。だが、癖バレ防止を主な目的として、一気に3センチも大きくした。ミズノの早川剛史クラフトマンが「ほぼ外野用。イチローさんクラス。投手では見たことがない」という33・5センチ、33センチ、32・5センチの3タイプを用意。真ん中のものを選んだという。 重さもプロ投手の9割が550グラムから570グラムを選ぶ中、今永のグラブは730グラム。今季から80グラムの増量となる。異例の大きさと重さに、早川氏は「メリットは癖バレ防止と重さを反動にできる。デメリットは操作性が落ちる」と説明した。 ▽重いグラブを使っていた投手 ◆鈴木啓示 投げる際の反動にこだわり、重いグラブを使用。「もっと重く」と繰り返し、革の重量だけでは満足せず鉛の小さな板を入れて投球フォームを調整した。 ◆江夏豊 現役時代の後半、土手の部分を長くし、手首全体が隠れる特注グラブを愛用。理由は「ワインドアップしたときに手首の角度や筋の張り方で球種を見破られないように」。 ◆村田兆治 テイクバックの際に体が開きにくく、右腕が楽に振れるという理由で使用。引退後も現役時代の特注品を愛用し、始球式やイベントでは重いグラブを使っていた。 ◆山田久志 強い打球に対応するためグラブの外側を硬くし、打者に球種を見破られないよう大きめのグラブを使用。夏場は汗や湿気で重さが増すため軽いグラブに切り替えていた。