F1での成功を超えた発展を目指すマイアミ。レイアウト追加を計画、2025年はフェラーリ・レーシング・デイズも開催へ
F1マイアミGPの舞台であるマイアミ・インターナショナル・オートドロームは、複数の異なる構成を使用したモータースポーツイベントの野心的な年間プログラムによって、F1での成功をさらに発展させることを目指している。 【写真】2024年F1第6戦マイアミGP表彰式 左から2位マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、アンドレア・ステラ代表(マクラーレン)、優勝ランド・ノリス(マクラーレン)、3位シャルル・ルクレール(フェラーリ) マイアミGPは、アメリカで最も魅力的な休暇の旅行先としての利点を活かすべく、2022年に初レースを開催した。会場は、有名なNFLチームのマイアミ・ドルフィンズの本拠地であるマイアミ・ガーデンズのハードロック・スタジアム複合施設内にあり、19のコーナーに3カ所のストレートとDRSゾーンを備えた5.412kmのストリートサーキットだ。 しかし運営者は施設をさらに拡張し、19のコーナーがある4.5kmのバージョンから、さらに短い2.30kmのループまで、距離の異なる新コース構成を追加することを計画している。新コースの建設作業開始にあたって周辺エリアの道路を通行止めにする申請を行うため、提案されている新しいコースのイラストが開発者によって提供された。 マイアミGPのマネージングパートナーであるトム・ガーフィンケルは、「ここ南フロリダのモータースポーツ愛好家にとって、今はエキサイティングな時期だ」と説明した。 「施設への投資とインナーループの建設により、世界トップクラスのドライバーたちにふさわしい5つのトラック構成が実現する」 「これにより、成長を続ける南フロリダのモータースポーツコミュニティと関わりながら、地元住民や企業への影響も尊重することができる」 「ここ南フロリダでは自動車文化が盛んだ。この投資により、増え続ける自動車愛好家のグループにさらに優れたサービスを提供できるようになるし、キャンパスをより多くのコミュニティプログラムに活用できるようになる」 ガーフィンケルはまた、それが地元マイアミ都市圏の若者や学生たちにとって教育と就職の機会にもなるだろうと付け加えた。 マイアミGPの会場では、来年の2025年マイアミGPの2週間後に、新たに拡張されたマリーナループレイアウトでフェラーリ・レーシング・デイズも開催される予定だ。目玉となるのは、フェラーリ・チャレンジ・トロフェオ・ピレリや、フェラーリ限定のF1クリエンティ、XXプログラム、スポーツ・プロトティピ・クリエンティ、クラブ・コンペティツィオーニGTプログラムだ。 来年のマイアミGPは引き続き既存のコースを使用するが、主催者は将来レースの開催時期を変更し、2025年より後はナイトレースに変える可能性があることを示唆している。これは、夜間照明の下で開催されるラスベガスGPの成功に続くもので、マイアミの主催者も同様のアイデアを検討している。しかし、それが2025年に間に合うように実現することがないのは確かであり、マイアミGPが使用する認可サーキットを変更する計画もない。 今年のレースでは、5月初めにランド・ノリス(マクラーレン)がマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)を破り、F1初優勝を果たした。 [オートスポーツweb 2024年10月03日]