「新産業で世界で勝つ」“設置・維持費用ゼロ”EV充電器 テラチャージ徳重社長の戦略とは【Bizスクエア】
東京都では、条例により2025年4月から、新築マンションにEV充電器の設置が義務化される。賃貸マンションを管理する企業は「当社の保有している(マンションの)駐車場の問い合わせでもEV電源施設はあるかという問い合わせが徐々に多くなってきている。今後EV電気施設がない物件は、資産価値としては低くなっていくのではないか」という。 テラチャージが展開する充電器は、マンションやホテルなどに設置される「普通充電器」のほか、道の駅やサービスエリアなど、短時間で充電を行う「急速充電器」がある。家電量販店のコジマでは、2024年6月から急速充電器を設置している。コジマは「主要幹線道路沿いに多く出店しているため、車で来店する客が多い。買い物に来た客が、買い物の間に充電をする。充電に来た客が待っている間に買い物するなど、メリットがある」という。 ――「EVの普及は思ったほど早くない。やはりハイブリッドだ」という雰囲気になってきているような気もする。 テラチャージ 徳重 徹社長: 今の足元でいうと、そういうことにはなっていると思う。だからといって、未来永劫ずっとハイブリッドなのかとか、ずっとガソリンなのかとかは、違ってくると思う。中長期で見たときには、EVのパーセンテージが相当数増えていく。 テラチャージ 徳重 徹社長: チャージのビジネスも既に、インド、インドネシア、タイで展開している。例えばタイでは、EV車の新車販売に対する比率が、2年前が0.1%。去年1%で10倍。今直近月次では10%超えている。なぜEVを買うのと聞くと、皆さん口を揃えて言うのが「ランニングコストが3分の1」。走れば走るほど節約できる。日本は「EV1対ガソリン3」。ポイントは売れる車体が出るか。あとは価格だけ。価格がだいぶこなれてくれば、買う人は多いと思う。 ――電欠に不安がある。何かあったとき困るじゃないかと。 テラチャージ 徳重 徹社長: 充電インフラはすごく重要なのが、実際使ってもらうっていうのもあるが、特に日本人は心理的な不安を一番気にする。(充電器が)あるので大丈夫だという安心材料の意味でも大事。