「会社は何もやってくれない」…大きな組織に所属する人ほど陥りやすい“危険な思考パターン”【アンガーマネジメント協会代表理事の見解】
変化の大きい時代に「自分を合わせていく」
こういった状況下で、「何もしてくれない」と文句ばかりを言っている人は、どこに行っても不満を言う人です。ちょっと厳しい言い方になるかもしれませんが、「会社になんでもやってもらおう」とする考え方を改めてみることも必要かもしれません。雇われている限りは、「100%満足のいくものを与えてもらえるとは限らない」という意識を持ったほうがいいと思うのです。 コロナ禍でオンライン研修を数多く実施したのですが、そのなかでアンケートをとると、大きな組織に所属している人ほど「何もやってくれない……」と不満を述べる傾向がありました。 会社に守られ続けているなかで過ごしていると、いつしか「やってもらえて当たり前」という意識が芽生えてしまうのかもしれませんが、この感覚が根づいてしまっていると、不測の事態が起こったときに、対応できなくなってしまいます。 それまでの環境がガラッと変わったとき、わたしたちに問われているのは、どういう状況であろうと「自分がこの環境の変化にどう対応していったらいいのか」「自分にできることは何か」と考えていくことです。どんな状況であろうと、自分にできることを考えていくことが大切です。
不満ばかり言う人は、生き残れない
自分が変化に対応せずに、「○○がこうしてくれない」と言うのは、これからの変化の激しい時代を生き抜いていくには難しい考え方です。これからは、一人ひとりの対応力が、より問われることになるのでしょう。 雇われる側の視点しか持っていない人は、あまり「考えていない人」という印象を受けます。わたしがオンライン相談会を実施した際に、グチが出てくるのが多いのも、このタイプの人々でした。 フリーランスで働いている人はとくに自主的に動いていかなければ、もっと難しくなるでしょう。仕事に必要な環境や機器などは、自分でそろえなくてはいけません。出費はあるかもしれませんが、仕事が順調に進まないことでのストレスは軽減されるはずです。