浦和が来場者1名の処分を発表、アウェイ鳥栖戦で警備員殴打する暴力行為で無期限入場禁止…7月の破壊行為に続く処分
浦和レッズは22日、来場者の違反行為について発表した。 問題の行動は11日に駅前不動産スタジアムにて行われた明治安田J1リーグ第26節のサガン鳥栖戦で発生。警備スタッフの肩部を殴打した暴力行為に及び、無期限の入場禁止処分を言い渡した。 なお対象試合は、国内外を問わず、8月12日以降に行われるトップチーム、レディース、アカデミーの全ての試合が対象となる。 事件は鳥栖戦の試合終了後に発生。当該者が、来場者1名が警備スタッフAに対して、他の来場者による撮影行為を中止させるように要求。当該撮影行為が、Jリーグの禁止する「他者の迷惑になるような撮影行為」に該当する可能性があったため、警備スタッフAが確認のため移動。警備スタッフAから引き継ぐ形で対応を行った警備スタッフBに対し、対応への不満から上記処分対象者が肩部を殴打したという。 事案発生直後、警備スタッフAからの報告に基づき、警備スタッフCと弊クラブセキュリティスタッフを交えた、処分対象者および警備スタッフBへの聞き取り、話し合いを実施。処分対象者が暴力行為を認め、警備スタッフBへ謝罪を行い、警備スタッフBも謝罪を受け入れ、和解した。 その後、改めて弊クラブ競技運営本部所属スタッフ、および弊クラブセキュリティスタッフから上記処分対象者に対する事情聴取を実施。処分対象とする可能性が極めて高い旨を伝えるとともに、個人情報の確認を行った結果、遠隔地に居住している事実と高齢である事実が確認されたものの、処分の有無を問わず、後日弊クラブ事務所への来訪を求めた場合にはそれに応じる旨の合意を得たうえで解散した。 その後、12日から15日にかけ、処分対象者への事情聴取、および警備スタッフへの聞き取り結果等を踏まえ、「浦和レッドダイヤモンズサッカー試合運営管理規定」並びに「Jリーグ試合運営罰則規定」との照合と競技運営本部内での検討を経て、競技運営本部としての処分方針を決定。当該決定を受け、クラブとしての最終処分決定を行うべくコンプライアンス委員会を、委員のスケジュール都合上最短での実施となる8月16日(金)に招集。処分内容が決定された。 22日に処分を対面で通達。合意する旨の念書を処分対象者から取得したとのことだ。 今回はアウェイゲームで発生した事象だったが、7月20日には埼玉スタジアム2002で行われた北海道コンサドーレ札幌戦で、ドリンクホルダーを意図的に破損させたとして1名が無期限入場禁止処分と、修復費の負担の処分を下していた。 昨シーズンは天皇杯で問題行為を起こし、今シーズンの天皇杯の出場権を剥奪され、クラブとして処分を含めた再発防止施策を掲げていたが、今シーズンも問題行動は変わらずに発生。クラブは、「試合運営管理規定違反行為の発生を未然に防ぐことができず誠に申し訳ございませんでした。7月20日(土)に埼玉スタジアムで発生した事案に続き、短期間に2度の違反行為が発生した事実を重く受け止めております」と謝罪している。
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