「女性を撮るとドキドキする」国交省の係長が痴漢で逮捕、幼い2児の父の“歪んだ欲望”
「女性を撮影するとき、ドキドキする」 9月10日、警視庁は国土交通省道路局企画課に係長として勤務していた米谷祐亮(よねや・ゆうすけ)容疑者(36)を現行犯逮捕した。 【写真】エリートがどうして…逮捕現場となったホーム
「勤務態度は良好で、とくに問題はなかった」
「その日の午後8時25分ごろ、JR山手線『大崎』駅から『品川』駅の間を走行中の電車内で、20代女性のスカートの中をスマホで盗撮しようとしており、それを目撃した30代男性に取り押さえられて、下車したところを駅員が110番通報。駆けつけた警察に逮捕されました」(全国紙社会部記者、以下同) 警察の取り調べに米谷容疑者は冒頭のように語り、容疑を認めているという。 「スマホから『大崎』駅のホームで被害女性を盗撮した動画のほかに、別の女性を盗撮した複数の画像が保存されていたようで、余罪を追及されています」 米谷容疑者は大学を卒業後、2012年に国交省へ入省。道路局を中心に勤務し、新設道路の計画などに携わっていたという。 同省企画課にどんな人物だったのか聞いてみると、警察からの連絡はあったものの「まだ、本人とは接触できていない」としながらも、 「勤務態度は良好で、性格は温厚で真面目でした。とくに問題はなかった」 という。 20代で結婚した米谷容疑者は、横浜市中区にある高級賃貸マンションで暮らしていた。住民のひとりが振り返る。 「若い夫婦で、1LDKの部屋に2年ほど住んでいました。子どもが生まれるとかで、都内に引っ越すと聞きました」 現在の自宅は東京・大田区。私鉄の最寄り駅から徒歩で15分ほどの、新築3階の一戸建て。1階の駐車スペースにはアメリカの自動車メーカー『テスラ』のEV車と、後部座席にチャイルドシートのある電動自転車があった。 近所の住人に話を聞くと、 「7年ほど前に家を新築して引っ越して来たとき、ご夫婦と施工会社の人がお隣りさんには挨拶に来たそうです、同じぐらいの年代の奥さんと、小学校に上がる前の子どもが2人います。ここは住宅街で、昔から住んでいる人も多いのですが、お若い夫婦で共働きのせいか、近所づきあいはありませんね」 とのこと。別の住人も、 「会っても挨拶とかありませんよ。町内会には入っているようですが、これまで夜の見回りや防災訓練に来たことは一度もないです」 とのことで、米谷容疑者が盗撮未遂の疑いで逮捕されたことを知っている住人は、ほぼいなかった。 「車は平日ずっと停まっていて、休みの日に家族で出かけるときだけ使うみたい。ご主人は真面目そうな人で、お子さんを自転車に乗せて出かけることもありますよ。ただ、家の前で子どもと遊んだりしているのは見たことがありませんね」(前出・住民) 東京・霞が関に勤める官僚としてキャリアを積み、結婚して子どもに恵まれ、都内のマイホームと高級外車を手にした容疑者。順風で幸せな生活のように見えるが、どこかで歪んだ欲望に溺れる片鱗はなかったのか。 前出の国交省企画課に聞いてみたが、 「うーん……、それに答えるのは非常に難しいですね。処分についても、今後の状況次第ですので、今のところは答えられません」 他人の迷惑を顧みず自己の欲求のままにとった行動。その代償が計り知れないことには思い至らなかったようだ。