世界の平均気温、産業革命前より1.6度上昇 抑制目標超え危機進む
2024年の世界の平均気温は産業革命前より1.6度高かったと、欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」が10日、発表した。気候変動対策の国際ルール「パリ協定」は気温上昇幅を1.5度に抑えることを目標にするが、その基準を単年で初めて超えた。 【写真】世界の年間平均気温の推移。縦軸が産業革命前からの気温上昇幅、横軸が年で、2024年に初めて1.5度を超えた=コペルニクス気候変動サービス提供 パリ協定の目標評価における気温の値は、複数年の平均を使う傾向がある。専門家や各国政府の間では単年では抑制失敗とは解釈しないが、今回の調査結果は地球温暖化の危機がさらに進んだことを示した。
朝日新聞社