【ベンツ対BMW】高級感と性能を備えたエレガントなステーションワゴン対決 BMW3シリーズ対メルセデスCクラス 僅差で勝利したのは?
同等の輸送能力
もちろんステーションワゴンにとって重要なのはトランクの容量だ。BMWは500~1510リットルの容量があり、まあまあだ。メルセデスの容量(490~1,510リットル)とほぼ同じだ。他にも、リアシートバックレストの40:20:40分割や1.8トンの牽引能力など、多くの点で一致している。
また、いくつかの違いもある。メルセデスの床の収納スペースはBMWの平らな棚よりもかなり広々としており、BMWには、個別に開閉できるリアウィンドウ(標準装備で非常に実用的)と、スーツケース用の便利な「ESP」が装備されている。床のモールディングの間には、荷物が滑り落ちないように膨らませることができるゴム製のパッドが備え付けられている(ラゲッジルームパッケージで440ユーロ=約7万円)。
BMWは非力ながら加速力は上
スポーツ万歳!と囁くのは、低音を響かせるBMWの4気筒エンジンだ。もしあなたが同意するなら、245馬力のシックなエンジンは、高グリップの全輪駆動により、0-100km/h加速5.9秒の記録も達成できるだろう。「330i」は常にパフォーマンスを発揮する意欲に満ちている。250km/hまでの速度域では、まったく弱さを見せない。これは、ZFの8段オートマチックトランスミッションが優れているおかげでもある。このトランスミッションは、素早く、ためらいなくギアを切り替える。
2リッター4気筒エンジンは、強化されたCO2規制の暫定的な対策以上の効果を確実に発揮する。CO2について言えば、「330i」は最新アップデートを施しても、48ボルトモジュール(ディーゼル車およびM340iのみ)を搭載せざるを得ないものの、テストラップではリッターあたり12.5kmという良好な数値を記録した。 マイルドハイブリッド搭載の「C 300」は、リッターあたり11.3kmという燃費で、全体的にはハイパワー車というよりも、ゆったりとしたクルーザーという印象だ。BMWよりも258+23馬力とパワフルだが、100km/hに達するまでには2割ほど長くかかり、ギアチェンジにも時間がかかり、常に完全に気づかないわけではない。エンジン音は明るく、バイエルン車よりもやや心地よくない。