MOA美術館で「Gold 明治の蒔絵 with 井上涼」展が開催へ。初公開の新収蔵品も
静岡・熱海のMOA美術館で、「Gold 明治の蒔絵 with 井上涼」展が開催される。会期は9月13日~10月28日。 本展は、蒔絵という漆工芸の技法に焦点を当て、奈良時代から現代に至るまでの長い歴史を持つこの技法の魅力を紹介するもの。とくに明治期において、新政府が進める殖産興業の一環である内国勧業博覧会を契機に発表された優れた蒔絵作品にスポットを当てる。 会場では、明治期以降に活躍した小川松民、川之辺一朝、白山松哉、赤塚自得、植松包美らの作品が展示され、これらの作家たちが手がけた華麗な蒔絵の優品が一堂に会する。 見どころとしては、正倉院の漆芸品の研究と模造に努めたひとりであった小川松民の新収蔵品が初公開されることが挙げられる。また、普段は見られない作品内部の蒔絵が映像で紹介される点も大きな魅力で、細部に至るまで美を追求した蒔絵の魅力を堪能できる。さらに、アーティスト・井上涼が制作したアニメーション『忍者とゴールド・マキエ』も上映され、蒔絵を新たな視点で楽しむ機会を提供する。 また、9月22日には「びじゅチューン! ライブ 2024 in 能楽堂」が開催される予定で、井上が出演するライブイベントも行われる。