【京阪杯展望】混戦模様の電撃戦 実績馬と新興勢力が真っ向勝負! 外差し馬場で要注意の存在も
[GⅢ京阪杯=2024年11月24日(日曜)3歳上、京都競馬場・芝内1200メートル] ジャパンC当日の24日、東京競馬場は1Rの発走が9時30分となり、メインのジャパンCは12Rに設定されて15時40分にスタート。京都では京阪杯がやはり12Rに組まれ、16時15分に電撃6ハロンのゲートが開く。イレギュラーな一日の締めくくりとなるGⅢに、興味深い顔触れが集まった。 実績で上回るのはGⅠスプリンターズSからの転戦組だ。モズメイメイ(牝4・音無)は後手に回る案外な展開になったが、それでもジリジリと差を詰めて0秒6差の10着。北九州記念3着、アイビスSD1着、セントウルS3着という一連の走りを見れば、巻き返しがあって当然だろう。 外から伸びる差し馬の活躍が目立つ今の京都だけに、エイシンスポッター(牡5・吉村)の決め手は侮れない。スプリンターズSは見せ場らしい見せ場がなく9着に終わったが、京都芝は<2・0・1・0>の得意舞台。持ち味が生きる流れ、馬場になれば勝ち切るシーンも十分だ。 長期休養明け2戦目のヴェントヴォーチェ(牡7・牧浦)は中間の動きが上々。さすがにブランク明けでのGⅠは厳しかったが、ここは前進が見込める。 スワンS6着の古豪ウインカーネリアン(牡7・鹿戸)はGⅠ、GⅡで苦戦が続くものの、GⅢならば明らかに力が上。高松宮記念(4着)を見ても距離の心配はなく、57キロでこのメンバーなら胸を張れる。 8月のGⅢCBC賞で厩舎に初の重賞タイトルをもたらしたドロップオブライト(牝5・福永)は、そのとき以来の復帰戦。1週前に栗東坂路で4ハロン50・5―12・0秒という文句なしの動きを見せており、態勢は整っている印象だ。 ビッグシーザー(牡4・西園正)は前走のオパールSで、58キロのハンデを背負いながら接戦をしのいでV。4歳秋を迎えて充実ぶりが目を引く。鞍上の田口は待望のJRA重賞初Vをつかむ大きなチャンスだ。 1200メートルに戻して巻き返しを図るアグリ(牡5・杉山晴)、状態が良く立ち回りもうまいグランテスト(牝4・今野)、決め手鋭いカンチェンジュンガ(牡4・庄野)なども上位進出をうかがう。
東スポ競馬編集部